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"清水を愛し、愛された男"が…FW村田和哉が柏レイソルへ完全移籍 「チームに恩返しすることだけを考え、行動してきた」

これはショック。残ってくれるものとばかり思っていたので…FW村田和哉がJ2降格となった柏レイソルへ完全移籍することになりました。

 
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村田 和哉選手 柏レイソルへ完全移籍決定のお知らせ(清水公式)
https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/41753/

このたび、村田和哉選手が、柏レイソルへ完全移籍することが決定しましたので、お知らせいたします。

村田 和哉  (Kazuya MURATA) MF 11

【 出 身 地 】   滋賀県守山市

【 生年月日 】   1988年10月7日

【身長/体重】   169cm/64kg

【 選 手 歴 】
滋賀県立野洲高 - 大阪体育大学 - セレッソ大阪(2011) - 清水エスパルス(2013.4月)

【 2018成績 】
J1リーグ(7試合/1得点)、リーグカップ(6試合/1得点)、天皇杯(1試合/0得点)

【 通算成績 】
J1リーグ(112試合/8得点)、J2リーグ(36試合/5得点)、リーグカップ(27試合/1得点)、
天皇杯(27試合/6得点)

【 コ メ ン ト 】
『このたび、私、村田和哉は柏レイソルに移籍することになりました。セレッソ大阪を退団し、行く当てもなかった自分に、もう一度輝く場所を与えてくれたエスパルスには感謝してもしきれません。その時から自分はこのチームに恩返しすることだけを考え、行動してきました。サッカー王国という歴史を大切にし、そんな清水エスパルスの選手であることに誇りを持ち、ピッチ以外でも自分がエスパルスにできる全てのことはやってきたつもりです。気づけば6年、エスパルスで過ごした日々の中で残留争いやJ2降格などさまざまな経験をしましたが、自分の中で一番印象に残っているのはダービー戦でのゴールです。皆さんと喜びあったこのゴールは一生忘れないでしょう。日本平という素晴らしいスタジアムで、最幸のサポーターと1つになり、右サイドを駆け抜けたことは僕にとってかけがえのない思い出です。どんな時も自分に期待し、熱い応援をしてくれたサポーターがいて僕は幸せでした。正直エスパルスを離れることは考えていなかったし、エスパルス以外でプレーすることは想像していませんでした。しかし、柏レイソルからチャンスを頂き、30歳という1つの節目を迎えたこともあり、新たなドラマを創りたいという気持ちが強くなりました。チームを離れますが村田和哉の夢の続きを見守り、応援していただけると嬉しいです。僕がエスパルスに注いできた情熱はきっと後輩たちが引き継いでくれることと思います。6年間本当にありがとうございました。人生最幸!!』

村田はアフシン・ゴトビ監督時代の2013シーズンに清水に加入。当時海外移籍を模索していた中でセレッソ大阪を退団し、それを断念した上で無所属となっていた状態での清水への加入でした。

右のサイドアタッカーとして入団当初からスーパーサブとして活躍。突破力抜群のスピードを生かして何度もチャンスを演出。また、カットインから自らシュートを放つことも。

クロス、シュートとも質が高く、そこにスピードが加わり、「村田が入れば何かが起こる」そんなことを期待させる選手でした。

 

サポーターにとって最も思い出深いシーンと言えば、2014シーズンの終盤。J1残留に向けてあとが無い状況に陥っていたチームが当時から難敵だった川崎フロンターレと第31節で対戦した試合。

2-2の状況から途中投入された村田が後半45分にゴールを決め、川崎に逆転勝利をおさめ勝ち点3を奪取。

その後の3試合は勝利を収めることはできませんでしたが、2014シーズンはJ1残留をなんとか決めたのでした。あの村田のゴールが無ければ清水が降格していたと言っても過言ではないでしょう。

(ちなみにこの時の相手キーパーはリッキー…)

そして、本人もコメントしているように昨シーズンの静岡ダービーで決めた記憶に新しいバースデーゴール。こちらもまさに最幸のゴールでした。

また、J2時代を戦った2016シーズンには途中出場が多かったものの、得意のクロスから何度もゴールを演出し、J1昇格へも大きく貢献しました。

 

そして、活躍はピッチだけにとどまらず、駅前商店街に出て地域活性化のために動いたり、後輩選手や外国籍選手と密に交流したり、もちろんファンサービスにも熱心で、チーム内外で果たした役割は非常に大きく重要なものでした。

そういえば毎年恒例の年末の駿河健康ランドのイベントはどうなるのでしょうか?

 

クラブからの留意もあり、今後もまだまだ清水で活躍をしてくれるものだと思っていたものの、突然の移籍となり大変残念です。

しかし、清水に対する恩返しを考えていたという村田は在籍した6シーズンの中で十分にチームに貢献してくれたと思います。

 

確かに出場時間はここ最近減り続けており、30歳になったなかで残りのサッカー人生を考えると熱心に誘ってくれたクラブに行きたいと思うのは当然でしょう。

村田のサッカーに対する真面目さ、熱心さ、そして持ち前の明るさや行動力、周りを巻き込んでいくパワーで柏でも活躍をしてもらいたいと思います!

 

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