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サッカースクールから育って清水で19年…MF石毛秀樹がガンバ大阪へ完全移籍 「強い覚悟を持ってガンバ大阪へ行きます」

サッカースクール出身で生え抜き中の生え抜き選手がまさかの完全移籍…MF石毛秀樹ガンバ大阪へ完全移籍で加入することになりました。

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石毛 秀樹選手 ガンバ大阪へ完全移籍決定のお知らせ(清水公式)
https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/48710

このたび、ファジアーノ岡山に期限付き移籍しておりました石毛秀樹選手が、ガンバ大阪へ完全移籍することが決定しましたので、お知らせいたします。

石毛 秀樹 (Hideki ISHIGE) MF

【 出身地 】
静岡県富士市

【 生年月日 】
1994年9月21日

【身長/体重】
170cm/70kg

【 選手歴 】
富士第一SSS
- 清水エスパルスジュニアユース
- 清水エスパルスユース
- 清水エスパルス(2012)
- ファジアーノ岡山(2017※期限付き)
- 清水エスパルス(2018)
- ファジアーノ岡山(2021.7月※期限付き)

【代表歴】
U-15・U-16・U-17・U-18・U-19・U-21日本代表

【2021成績】
J1リーグ(0試合/0得点)、J2リーグ(14試合/6得点)、リーグカップ(1試合/0得点)、天皇杯(1試合/0得点)

【通算成績】
J1リーグ(118試合/9得点)、J2リーグ(68試合/9得点)、J3リーグ(8試合/2得点)、リーグカップ(25試合/4得点)、天皇杯(18試合/1得点)

【コメント】
『このたび、ガンバ大阪への完全移籍が決定しました。5歳の頃ボールを蹴り始めたのがエスパルスサッカースクールでした。そこからアカデミー時代を経てトップ昇格をし、ファジアーノ岡山への移籍期間を合わせると約19年間在籍させていただきました。物心ついた頃から僕にとって"サッカー=エスパルス"でした。その為、僕の将来の夢はエスパルスの選手になることでした。ずっと憧れ続けたエンブレムを身に纏い、プロとして日本平のピッチに立ったデビュー戦。ガチガチに緊張したあの試合は今でも鮮明に覚えています。あの日から約10年が経過します。良い事、良くない事、本当に色々なことがありました。ただ僕にとって、エスパルスで過ごした時間の全てが宝物であり財産です。大怪我をした時も常に寄り添い続けてくださったクラブには感謝しかありません。そんな僕にとって思い入れの強いエスパルスを離れるという決断は、容易ではありませんでした。この決断に至った理由は、本当に必要とされる場所でそのチームの為に戦いたい、タイトルを獲りたい、この思いからです。強い覚悟を持ってガンバ大阪へ行きます。今までエスパルスで僕に携わってくれた全ての選手、現場スタッフ、フロントスタッフ、パートナー企業の方々、ファンサポーターの方々、アカデミースタッフの方々、アカデミー時代のチームメイト、皆さんに心から感謝します。最後に、これからのエスパルスを背負っていくアカデミーの後輩たち。エスパルスのユニフォームを着てプレー出来ることに常に感謝の気持ちと誇りを持ち続けてください。常に向上心を持って、自分がエスパルスを強くするんだという覚悟を持ってプレーしてください。後輩たちみんなの成功を祈っています。多くの経験をさせていただき、僕を育ててくれた清水エスパルス。本当にありがとうございました』

石毛はサッカースクールから清水で育ち、ジュニアユース、ユースと順調にステップアップ。高校3年時には2種登録としてトップチームの試合に出場し、高校生ながらプロC契約を結びました。

完全なプロ選手として1年目の2013シーズンから背番号8を与えられ、アフシン・ゴトビ監督の元、トータルで40試合以上に出場。しかしチーム事情で本職である中盤ではなく、右サイドバックで出場する機会も多くありました。

その後は、サイドバックだけではなく本職の中盤で起用されてプレーしましたが、全般的に伸び悩みのような状態に。チームは2015シーズンの成績でJ2降格となりますが、2016シーズンに1年でのJ1復帰を決めました。

2017シーズン、再びJ1でのプレーが見られると思った矢先、自身のステップアップのためにファジアーノ岡山へ期限付き移籍。

エスパルスは苦しかった残留争いを抜けてJ1残留を決め、2018シーズンもJ1で戦うことになりましたが、そこに岡山から帰ってきた石毛が加わり、再び出場機会を得ます。

自らの活躍で再び清水で活躍を見せることとなり、2019シーズンからの背番号8を実力でつかみ取りました。

ところが、ここからが石毛にとって受難のシーズンに。

2019シーズンは春に右膝の靭帯損傷で残りのシーズンをすべて欠場。2020シーズンには復帰し、シーズン初戦となったYBCルヴァンカップ、アウェイ・川崎フロンターレ戦ではゴールを決めましたが、年に2回も右ハムストリング肉離れを発症し、このシーズンもほぼ棒に振る形に。

迎えた2021シーズンは清水ではルヴァンカップに1試合出場したのみで、夏に岡山へ2度目の期限付き移籍をしました。悲劇は続き、岡山加入の初戦で再び右ハムストリングを肉離れ…。

しかし、怪我が癒えるとここからうっぷんを晴らすように大活躍。シーズン終盤に12試合連続で先発出場し、シーズンハイの6ゴールを決め、岡山の12試合連続無敗に大きく貢献しました。

そして今回、岡山での活躍が認められたためか、ガンバ大阪への移籍となります。

 

ここまで清水の選手としてプレーし、岡山への期限付き移籍も将来清水で活躍するための移籍だったと思いますが、ガンバへの移籍が完全移籍であったことは驚きです。

コメントにあるように、プロになってからは良い事、良くない事の浮き沈みが激しかったと思います。チーム全体の状況や怪我など、本人の能力以外のところで左右されたところも多かったので、本人からすればまだまだ出来るという気持ちが強いと思います。

退路を断って、選手としての成長を目指しての移籍だと思いますが、間違いなく清水愛の強い選手。将来必ず清水に戻ってきてくれる事を期待して、快く送り出したいと思います!

 

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