2012シーズンから清水一筋だったMF河井陽介が、ファジアーノ岡山に完全移籍することが決まりました。
河井 陽介選手 ファジアーノ岡山へ完全移籍決定のお知らせ(清水公式)
https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/48711
このたび、河井陽介選手が、ファジアーノ岡山へ完全移籍することが決定しましたので、お知らせいたします。
河井 陽介 (Yosuke KAWAI) MF 17
【 出身地 】
静岡県藤枝市【生年月日 】
1989年8月4日【身長/体重】
166cm/60kg【 選手歴 】
青島SSS
- 藤枝東高校
- 慶応義塾大学
- 清水エスパルス(2012)【2021成績】
J1リーグ(24試合/0得点)、リーグカップ(8試合/0得点) 、天皇杯(2試合/0得点)【通算成績】
J1リーグ(204試合/7得点)、J2リーグ(37試合/1得点)、リーグカップ(38試合/1得点)、天皇杯(19試合/3得点)【コメント】
『このたび、ファジアーノ岡山に移籍することになりました。大学卒業してから10年間本当にお世話になりました。来年は三保に通わなくなることをいまだに信じられずにいます。プロになってやっていけるか不安しかなかった自分ですが、多くの出会いに恵まれて、たくさんの方に支えられて素晴らしい時間を過ごすことができました。共に戦っていただいたチームメイトや監督、コーチ、スタッフの方々には本当に感謝しています。もっと多くの喜びをサポーターの方々と分かち合いたかったですが、全てが自分にとって良い経験であり、財産になりました。エスパルスで出会えた全ての方に感謝していますし、これからもその関係は大切にしていきたいと思います。清水エスパルスは僕にとって特別なクラブになりました。歳を重ねるごとにエスパルスでタイトルをとって引退したいという想いが強くなりましたが、叶いませんでした。エスパルス以外のチームでプレーする自分をまだ想像できていませんが、新たな場所で自分の力を信じて頑張りたいと思います。エスパルスのファン、サポーター、クラブパートナーの皆様、多くのご支援や熱い声援をしていただき本当にありがとうございました。アイスタの素晴らしい雰囲気の中でプレーできた時間は最高に幸せでした。またいつかエスパルスに自分の力で貢献できるように努力したいと思います。今後の清水エスパルスの成功と発展を願っています』
河井は2012シーズンに慶應義塾大学から清水に加入。そこから期限付きなども含め一度も他のクラブに移籍することなく、丸10年間在籍を続けました。
ちなみに背番号は入団当初と同じ17ですが、2013シーズンには1シーズンのみ背番号10を託されました。
攻撃的MF、トップ下が本来のポジションでしたが、入団当初は左右のサイドバックで起用されることもあり、GK、CB以外は攻守においてどこでもそつなくプレーが出来る選手。近年ではボランチやそれより少し前目でのポジションが定位置となっていました。
加入後すぐにレギュラーの座を掴み、2017シーズンにアキレス腱断裂で長期離脱をした以外は毎シーズンチームの中心選手として活躍。2021シーズンにはJ1通算200試合出場も達成。2016シーズンのJ2時代にも37試合に出場していますので、清水での試合出場はカップ戦も入れると250試合を超えます。
性格的に目立つことを好まず、我が強いタイプでもないので、試合中でも話題の中心的存在になることは稀ですが、確かな技術でサポーターを唸らせるプレーを随所に見せてくれました。また、戦術理解度も高いため、どの監督のもとでも信頼されて来ました。
一方、Jリーグでも年々インテンシティ(プレーの強度)が強まり、その中で小柄な河井にとってはフィジカル的に不利になる事が多かったのも確か。ここ2シーズンは残念ながら出場機会が少なくなってきていました。
そして今回の岡山への移籍。コメントにあるように、清水での引退を考えていたのだと思いますし、クラブとしても残せるものなら残したいと思っていたのでしょうが、勝負の世界は厳しいなと改めて考えさせられます。
移籍する岡山には今シーズンは最近清水にいた選手が多く在籍していますが、清水に2011年から2018年まで8シーズン在籍していた原靖強化部長が2019年に就任しているので、おそらく原さんからの声掛けもあるのでしょう。河井のことは十分にわかっていると思いますので、良いチームに移籍したなと思います。河井のパスから梨誉、デューク、チアゴ・アウベスがゴールを決めるシーン、たくさん見たいですね。
それにしても今シーズンは、MF金子翔太、MF石毛秀樹、そして河井と2010年代にチームを支えた生え抜きの選手の退団が続き寂しい限り。河井のコメントからもエスパルスへの愛情が溢れ出ていて移籍は本当に残念ですが、将来どんな形でも良いのでまた清水に戻ってきてもらいたいと思います。ありがとう河井!