練習・キャンプ

鹿児島キャンプの対外試合は1勝1分1敗 3試合から見えてくる主力メンバーは?

プレシーズンの鹿児島キャンプでは3試合の対外試合が行われましたが、結果は1勝1分1敗。

あくまでも調整の試合ですから結果は気にしなくてもいいのでしょうが、試合をするからには結果が気になるものです。

それら結果や選手・監督のコメントを含め、キャンプでの試合をまとめてみたいと思います。

写真は朝日新聞さんから。

2/2 vs 鹿児島ユナイテッド(J3) 45min x2 

●0-1 (0-1,0-0) 

「地元」のJ3鹿児島ユナイテッドに0-1で敗戦。

テセ:カテゴリーが2つ違うチームから1点も取れないというのはダメ。

誓志:今日の試合から「自分たちはこれだけヤバイ」ということが分かったことは良かったと思う。

石毛:練習試合とはいえ、J1のチームがJ3のチームに負けるというのはあってはならないこと。

河井:攻守ともハッキリした形がない。相手に対し、受け身になりすぎていた。

西部:サッカーうんぬんの問題じゃない。開幕で鹿島にボコボコにされてから気付くようじゃ遅い。まだメンバーが固定されていないなどの要因もあるけど、もっと気持ちを出してやるべき試合だったと思う。

このように選手からは厳しいコメントが並びます。ヤン・ヨンソン監督のコメントも厳しいもの。

あまり良いゲームができなかった。選手が45分で入れ替わったということもあるが、前後半ともリズムが生まれなかった。自分たちのリズムを作りには、もっと「ゲームを作っていくんだ」という積極性が必要だが、上手く持っていけなかった。前半15分くらい経ってから、ようやく自分たちから前に行くようになった。後半入ったメンバーにも、積極的にいくように声をかけたが、なかなか上手くできなかったと思う。

監督の採点は50点とのこと。

2/5 vs V・ファーレン長崎(J1) 45min x3

△1-1 (0-1,1-0,0-0)

3本目 43分 金子PK

2試合目は今シーズンからJ1に参戦するV・ファーレン長崎と対戦するも、1-1の引き分け。得点はPKでの1点のみでした。

ヨンソン監督のコメント

前回の試合と比べるとリズム感のある試合が出来たことは良かった。ディフェンス面では、前回から修正して出来ていたように思う。攻撃は、まだ自分たちの求めているところまで届いていないが、何度か決定機を作ることができた。その中で、最後(3本目)に点を決められたことは良かったと思う。

何人かの選手は良かった。前回の試合から見ても、改善されたところ、向上したところが見られた。その中で、左サイドで出ていた松原(后)選手も良くなったし、飯田(貴敬)選手も良かったと思う。河井(陽介)選手も良かったが、残念ながら途中で負傷して交代してしまった。あとは、二見(宏志)選手も途中から出てきて、前回よりも良かったと思う。

負けなかったことで、「前の試合よりは良かった」ということになりますが、それでも採点は60点とのこと。

一方、選手のコメント。

竹内:いま一番求めていた結果が出なかったが、「前回の試合よりは(良かった)」ということはある。でも、「まだまだ」という方が大きい。ただ、今の時期に上手く行き過ぎるよりは、色々なことが見つかった方が良いと思うので、前向きに捉えていきたい。

飯田:この試合でも結果が出なかったことはチームとして良くはないし、危機感もある。ただ、その中でも、出来たことが前回の試合よりも多かったことは収穫だと思う。

航也:(チームとして)攻撃の形は1試合目よりは良くなっているし、守備でも全員が連動して仕掛けるところも出ていた。自分としては悲観していない。今日の試合を無駄にしないことが大事。

テセ:全体的に形も意図もない。正直焦り始めています。前線の能力もアイデアもないから、おのおのが考えないといけない。

石毛:相手が何を狙っているか全員で考えないと攻撃にならない。シャトルラン状態で守備しかできていない。

と、こちらも悪いことばかりではないけれども、良くもないという感じに。ただし、テセは「焦り始めている」と素直な気持ちを吐露。

2/8 vs FC岐阜(J2) 45min x3

○4-1 (0-0,4-0,0-1)

2本目  8分 クリスランPK
2本目 16分 金子 (松原)
2本目 30分 鄭大世 (石毛)
2本目 33分 鄭大世 (ファン)

3試合目はFC岐阜との対戦。ここでやっと勝利を収めることが出来ました。2本目にクリスラン、テセに待望のゴールが。

ヨンソン監督のコメント

選手には、この試合も「堅固なディフェンスをしていこう」ということを求めていた。岐阜は上手く繋いでくるサッカーをしてきたので、なかなか思っていたディフェンスが出来ない時間はあったが、徐々に良くなってきた。また、攻撃面でも求めているプレーが、2本目から出てくるようになったと思う。(2本目に向けての修正は)ボールを取った時にもう少し落ち着いてプレーをしようという話をした。相手もプレッシャーをかけてきたので、1本目はボールを蹴ってしまう場面が多かった。ボールを拾ったら落ち着くように言ってからは、自分たちのプレーができたと思う。

今までとは違い、流れの中からゴールを奪えたことも良かった。残念ながらポストに当たったが1本目も始まってすぐにカウンターからチャンスを作ったし、2本目にもたくさんのチャンスを作れていた。そこから得点が入ったことは評価したいと思う。

2試合目(長崎戦)はディフェンスのところで修正ができて、3試合目は攻撃面で相手の背後を狙っていこうというところを意識して臨んだ。1本目には、先ほど言ったように良くないところもあったが、2本目には攻撃面での修正ができたことは良かったと思う。

このように、試合をする中で徐々に修正し、結果を出してきたことには満足しているようです。こに試合については80点の評価。キャンプ全体では100点に近いそうで。採点するの好きなんですね、ヨンソン監督。

選手のコメント

テセ:1本目のメンバーから外されたというのが悔しかったので、どうにかしたかった。いま踏ん張らなければ開幕には間に合わないので、モチベーションが高かったと思う。どうしても点が欲しい状況で点が取れたことは良かった。
キャンプとしては最後になって良くなってきた。結果が出なければ自信は生まれないので、今日のような展開は、選手たちに自信を与えると思う。

クリスラン:自分にとって大切な試合だったし、チームにとっても大切な試合だった。良いプレーもたくさん出ていたと思うし、チームとしても勝利できた。このまま調子を上げていきたい。

金子:岐阜戦に臨む前までは、みんなも「30点から40点の出来」と言っていたが、この試合で自分たちのやりたいことが、攻撃でも守備でもいくつか形が出ていた。だから、50点か60点くらいまで上がったと思う。開幕までにチームの連係の部分をもっと深めていきたい。

松原:チームとしては現状を打破できた試合だったと思う。点を取ることができたし、監督の要求しているところも出来ていたと思う。守備の面でも組織的に守ることだったり、前から行くのであれば前から行って奪えていた部分もあった。監督のやりたいことが分かったし、それをみんなでやっていこうという一体感があった。攻撃の部分ではまだまだだと思うが、守備の部分ではすり合わせができていると思う。それが最後に出たので、良いキャンプになったと思う。

この試合になってやっと選手からも前向きなコメントが多くなってきました。実際に手応えも感じてきているのだと思います。

あと、守備の選手のコメントが少ないですが、センターバックの主力がファン・ソッコフレイレという昨シーズンまでにはなかった組み合わせにも関わらず、失点が少ない面は良い点ではないかと思います。

相手との力関係もありますので相手が強くなってきた時にどうなるかわかりませんが、本来能力が高いはずの二人ですので、周りとの連携を含めてきちんと形になれば失点の少ない守備を形成できるのではないかと期待します。

出場時間から見る主力メンバー候補

さて、3試合を通じて360分の試合が行われましたが、その出場時間から主力メンバーがどのようになるのか探ってみたいと思います。

ゴールキーパー

GKは西部と六反がともに117分、116分と同じくらいの出場時間を記録しています。

ただ、主力組が出場すると思われる1本目のメンバーとしては西部が2試合に出場しており、一歩リードしているのかもしれません。

来週行われるヴァンフォーレ甲府との最後の練習試合での出来が開幕スタメンを左右しそうです。

守備陣

ディフェンス陣については現状のところ、松原、飯田のサイドバックとソッコ、フレイレのセンターバックで間違いなさそうです。

長崎戦の1本目、岐阜戦の1,2本目ではこの4人で45分ずつ出場しています。

ボランチでは竹内が225分、誓志が203分出場しており、このコンビが一歩リードかと。

攻撃陣

攻撃陣で出場時間が多いのは金子(199分)と航也(196分)。期待の若手が高く評価されていることが伺えます。

特に金子は2ゴールと好調。仕上がりも早いと評価されています。

その他はテセ(172分)、デューク(165分)が3試合中2試合で1本目に登場。

クリスランは怪我明けで3試合目のみの出場でしたが、69分間プレーしています。

怪我人

怪我から復帰の白崎が2試合目に19分、六平が3試合目に16分出場。

一方、河井は1試合目、2試合目とも1本目の先発で出場していましたが、2試合目の途中で怪我で交代。大事には至らなかったようですが…。

また、このキャンプ中に試合出場がなかったのは清水、鎌田、兵働、水谷、西村、角田。いずれも怪我とのこと。

 

ということで、プレシーズンのキャンプが終わりました。

開幕まであと2週間。チームは最後の総仕上げに入ります。

サポーターも日々近づく開幕に向けて、準備をしていきましょう!

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