J1リーグ戦開幕を控え、静岡新聞ではこの中断期間に行われたフィジカル重視のトレーニングについての記事を掲載しています。
体力強化夏に実るか 巻き返しへ方針転換(静岡新聞)
http://www.at-s.com/sports/detail/1110773813.html
J1清水は19日、約2カ月ぶりのリーグ戦で川崎をアイスタ日本平に迎える。ワールドカップ(W杯)ブラジル大会で中断した2カ月間、フィジカル(体力)の強化を徹底。10位からの巻き返しを狙う。ゴトビ監督はこれまで、戦術練習に時間を割き、ボールを使わない練習を軽視する傾向にあった。だが、中断期間は連日、瞬発力や俊敏さを鍛えるため、ダッシュの繰り返しなどスプリント系の練習を増やした。「W杯で対戦したギリシャの選手は戦士、日本の選手は歌手だった」と日本人選手の精神、体力両面の弱さを感じ、持論を変えた。
こんな「パタリロ」風トレーニングも・・・
今季開幕から14試合で、清水の1試合平均タックルは19回でリーグ最下位。タッチラインからボールが出たり、FKを蹴るまでの時間などを除く実際のプレー時間(アクチュアルプレーイングタイム)も53・54分で18チーム中17位とゴトビ監督が選手に求める「ハードワーク」はあまり見られなかった。中断前のリーグ戦は4月26日の仙台戦に勝って以来、2分け3敗と5戦勝ちなし。ナビスコ杯も5月後半から3連敗し予選リーグ敗退した。MF六平(むさか)は「敵地での試合が続いた5、6月の試合で感じた疲労は想像以上だった」と体力不足を痛感した。ゴトビ監督就任後、夏場は苦戦が続いている。7、8月の公式戦に限れば2011年は3勝5分け3敗。12年は3勝1分け3敗。13年が4勝2分け5敗と3季連続で勝ち越せなかった。六平は「この2カ月ハードに練習してきたことが、試合にどう影響するか。やってみないと分からないが、楽しみ」と話す。フィジカル強化を、清水は今夏の強みにできるか。
アクチュアルプレイングタイム(APT)についてはサイドを使う戦術の清水にとってはボールデッドする確率が高く、APTが短くなりやすい...って解説の誰かが言っていたような気もしますが?夏に勝ち切れないのもフィジカルだけの問題なのかは疑問です。
ただ、5月6月のように連戦で疲れが溜まって勝ち切れない...というところはやはりフィジカル的な問題があるのかもしれません。開幕前にフィジカルトレーニングをガツガツやっていた鳥栖が開幕後から上位をキープして今のポジションに居る点は興味深いところです。
それでも健太監督時代のように開幕前に砂浜ダッシュなどをやり過ぎるとスタートダッシュに躓いたりもしますし(今はなにもしなくてもダッシュできていませんが...)、ほんとにその辺りのバランスは難しいところですね。
六平の言うとおり「やってみないとわからない」が正直なところだと思いますが、選手にはプロとして試合には万全のコンディションで臨めるような調整をしてもらいたいです。