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清水がゴトビ元監督からの未払い報酬請求棄却を求める

解任時の違約金をめぐってアフシン・ゴトビ元監督清水エスパルスに対して起こした未払い報酬訴訟。

chisai

10/11に第1回の口頭弁論があり、清水側がゴトビ元監督側に請求の棄却を求めたとのことです。理由はゴトビ元監督側に非があったからという主張。

清水、元監督の請求棄却求める「ゴトビ氏の責任による契約解除」 未払い報酬問題(サンスポ)
http://www.sanspo.com/soccer/news/20161011/jle16101118560005-n1.html

 2014年にサッカーJ1だった清水(15年にJ2降格)の監督を解任されたアフシン・ゴトビ氏が、残る契約期間の報酬を払わないのは不当として、清水に計82万5000ユーロ(約9300万円)の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が11日、静岡地裁(細矢郁裁判長)であり、清水側は解任には理由があり、支払いの義務はないとして請求の棄却を求めた。

清水側の答弁書によると、ゴトビ氏は試合に負けた際、八百長行為が敗因だったとして出場した一部選手を名指しして中傷を繰り返したと説明。

やめるよう何度も警告したが従わなかったため解任したとし「ゴトビ氏の責任による契約解除であり、報酬を支払う義務はない」とした。

訴状によると、ゴトビ氏は、清水が年間11カ月間、毎月5万ユーロの報酬を支払うことで契約。「途中解任の場合は残る期間の報酬を支払う義務を負うとの条項がある」とし、未払いとなっている15カ月間の報酬の支払いなどを求めている。

このことに関しては受け取る人によって色々な思いがあると思いますが、私が残念なのはクラブ側から「八百長」という言葉を持ち出したこと。

日本語が話せないゴトビ監督が「八百長」という言葉を使うわけがないですし、決して選手が八百長をしていたということはありません。

なのに、誤解を招くような「八百長」という言葉をクラブ側がわざわざ持ち出してきたのはとても残念です。

裁判で勝つためにあえてクラブ側がそういう言葉を使ったのかもしれませんが、これは清水のみならず、Jリーグやサッカー、スポーツの価値も貶めてしまうと思いますので本当に残念。

実際のところ、ゴトビ元監督が「私をやめさせるためにわざと無気力な試合をしたのではないか!?」という言葉を選手にかけたという話は当時ありました。

ニュアンスや言葉の強さ、どのように訳されたのかにもよりますが、それが「八百長」という言葉に繋がってしまったように思えます。

実際、ゴトビ元監督が解任される直前の試合のホーム柏レイソル戦には3-0で勝利しましたが、そのさらにひとつ前のアウェーガンバ大阪戦は0-4で敗戦。

その試合は前半10分までに2点をあっさり奪われるひどい試合でゴトビ監督が「わざと無気力な試合」と言っても不思議ではない内容であったことは確かですし、柏戦のように相手を圧倒できる力もあったのは確かです。

発言についてはロッカールームや限られた人の前で話された言葉ですし、録画や録音がされている可能性は低いですから、こうなると「言った言わない」レベルの話となってしまい立証はかなり困難。

また、クラブ側は当初「3ヶ月分の違約金でどうですか?」という提案をしているといいますので、それが本当であればゴトビ元監督側に100%の非があるとするには無理があります。

裁判の中で落とし所を見つけて双方和解に持ち込んでもらえればいいのですが、少し泥沼化しそうな印象も。

特に、現場の選手に影響が及ばないように裁判が収束してくれればよいのですが…。

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