来シーズンからのトップチーム監督に、今シーズン横浜F・マリノスでヘッドコーチを務めていたオーストラリア人、ピーター・クラモフスキー氏が就任することが発表されました。
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ピーター クラモフスキー 監督就任のお知らせ(清水公式)
https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/44117/
このたび、2020シーズンより清水エスパルスの監督に、ピーター クラモフスキー氏が就任することが決定しましたので、お知らせいたします。
ピーター クラモフスキー (Peter Cklamovski)
【出身地】
オーストラリア【生年月日】
1978年10月16日【指導歴】
2008年~2009年 パナハイキFC(ギリシャ)アシスタントコーチ
2009年~2010年 パース・グローリーFC(オーストラリア)フィジカルコーチ
2010年~2011年 オーストラリアU-17&U-20代表 アシスタントコーチ
2011年~2012年 アデレード・ユナイテッドFC(オーストラリア)フィジカルコーチ
2012年~2014年 メルボルン・ビクトリーFC(オーストラリア)アシスタントコーチ
2014年~2018年1月 オーストラリアナショナルチーム アシスタントコーチ
2017年6月~2018年1月 オーストラリアU-17代表 監督
2018年1月~2019年 横浜F・マリノス ヘッドコーチ【資格】
AFC プロディプロマライセンス
監督人事についてはリーグ最終節終了後には、現在の篠田善之監督の続投が白紙であるとされ、挙げられた後任の中にクラモフスキー氏の名前もありました。
クラモフスキー氏は2018シーズンから横浜の監督に就任したアンジェ・ポステコグルー監督とともに横浜に加入。
それ以前にもオーストラリアやギリシャで監督・コーチの関係でともに仕事をしてきたとのこと。
横浜サポーターの話を聞くと、今シーズンの横浜の優勝にも大きく貢献した功労者だそうです。
経歴を見るとU17チームの監督歴はあるものの、プロチームでの監督就任は初になります。
そのことや、思考するサッカーについてはまだよくわからない点がありますので、クラブにはクラモフスキー氏に監督を依頼した経緯や期待していること、目指していることなど、然るべきタイミングで説明してもらいたいと思います。
監督経験がないこと、まだ若いことなど少し不安な面がある反面、逆にまっさらな状態から新しいチャレンジをしてもらえることや、やはり優勝チームでヘッドコーチを務めていたことといった点には期待感もあります。
早急に結果を出せなくても、2年・3年くらいの長い目で見ていくことが必要かもしれませんね。
一方、今シーズン途中から就任した篠田善之監督は来シーズンは再びコーチとして清水で仕事をしてもらうことになりました。
篠田 善之 コーチ就任のお知らせ(清水公式)
https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/44118/
このたび、2020シーズンより篠田善之監督がコーチに就任することが決定しましたので、お知らせいたします。
篠田 善之 (Yoshiyuki SHINODA)
【出身地】
山梨県甲府市【生年月日】
1971年6月18日【選手歴】
1990年~1991年 甲府サッカークラブ
1991年~1994年 中京大学
1995年~2004年 福岡ブルックス/アビスパ福岡(1996~)【指導歴】
2005年 アビスパ福岡 ホームタウン推進部コーチ
2006年1月~7月 アビスパ福岡 U-18コーチ
2006年7月~12月 アビスパ福岡 コーチ
2007年 アビスパ福岡 U-15コーチ
2008年 アビスパ福岡 コーチ
2008年7月~2011年8月 アビスパ福岡 監督
2012年~2016年6月 FC東京 コーチ
2016年7月~2017年9月 FC東京 監督
2018年 清水エスパルス コーチ
2019年5月~ 清水エスパルス監督【資格】
日本サッカー協会公認S級コーチライセンス(2008年取得)
篠田監督は2018シーズンに就任したヤン・ヨンソン監督の元、コーチとして入団。
昨シーズンはヨンソン体制で結果が出たものの、今シーズンはトップ5を目指しながらもエースFWドウグラスの不整脈による出遅れ、新加入したDFエウシーニョの怪我による出遅れ、新外国人のフィット不足、強化部の意向を汲んだ3バックシステムの浸透不足などでスタートダッシュに大失敗し、5月にヨンソン監督を解任。その後篠田コーチが監督に昇格し、残留を目指す戦いとなりました。
選手にハードワークを求め、監督としては相手チームの良さを消す分析と采配で巻き返しに成功したものの、FW北川航也が海外移籍した夏場以降は勝ち星から見放される試合が続き、更には選手の怪我が続発するなどでなかなか思うような編成で試合ができず、監督自身の修正力にも陰りが見えて、終盤には大ブレーキ。
それでも最終節では監督就任時のような原点に戻る采配と選手の頑張りで勝利を収めてリーグ戦12位で終えています。
篠田監督続投すべきか否かについては意見がわかれていたところですし、また監督としての契約自体も残っていたそうですが、クラブとしては最終的に交代を決断。
篠田監督は「立て直しに必要な人物」として来シーズンもコーチとして残ることを要請し、篠田監督はそれを受諾したということになります。
篠田監督自身、チームを残留に導く中で非常に大きなプレッシャーに襲われていたと思います。それに打ち勝ち残留を決めたものの、クラブの評価はコーチへの「降格人事」。
篠田監督としてはなかなかやりきれない気持ちもあると思いますが、それでも最終的に来シーズンも清水に残ることを決断してくれたことに感謝したいと思います。
在籍3年目になり、誰よりも今の選手やスタッフのことをわかる人物です。確かにコーチとしてはこれ以上の適任はいないでしょう。
コーチから監督になるクラモフスキー氏と監督からコーチになる篠田監督。
篠田監督は新しく迎えるクラモフスキー氏を支える立場になりますが、お互いの立場も仕事も役割も理解していると思いますので、支え合って協力し、チームをいい方向に導いてほしいと思います。