静岡新聞より
サポーター、危機の栃木支援へ募金活動(静岡新聞)
経営悪化でチームの存続が危機的状況にあるサッカーJ2栃木SCを救おうと、J1清水エスパルスサポーターの若者が静岡市で募金活動を展開している。窮状を知って自発的に始めた活動で、他チームサポーターによる支援は全国でも数少ない。「同じサッカーファンだから当然」。そう語る若者たちの善意に、栃木からは感激の声が寄せられている。募金活動の中心メンバーは島田市細島の派遣介護職員渡辺慎さん(27)と、富士市中之郷の専門学校生菊池統弥さん(19)。熱烈な清水サポーターだが、栃木SCのために昨年11月から街頭に立っている。理由は同チームが今シーズンで約1億5千万円の債務超過に陥り、このままではJリーグ規定でライセンスをはく奪されかねないから。2人で相談した結果、募金活動を思い立ったという。渡辺さんは「栃木SCは昨春、県内でキャンプを行うなどゆかりがある。放っておけなかった」と打ち明ける。活動の背景には、清水サポーターとしての二つの「記憶」もある。一つは昨年10月の対磐田戦で、一部サポーターが相手を中傷した“事件”。もう一つは約15年前、清水もチーム存続の危機に立たされ、市民が募金に奔走した過去。菊池さんは「清水はこんなサポーターばかりじゃない。過去の経験があるからこそ、今度は他チームを支援したい」と話す。遠く静岡からの支援に、栃木SC側からは「うれしくて涙が出た」「自分も頑張らないと」と反響が寄せられている。募金活動は仕事や学業の合間に行うため、毎日は街頭に立てないものの、1月下旬まで続ける予定。2人は「サッカー王国・静岡の底力を見せるのは今。助け合いの精神を広げたい」と訴える。
こういった横の繋がりによる支援が出来るのがJリーグサポーターの良いところです。今年、栃木には清水の3選手がお世話になりますし、私も清水サポーターとして継続的な支援・応援が出来ればと思います。