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”ユース出身”DF犬飼智也が鹿島アントラーズへ完全移籍 「一番大きな挑戦が今だと思った」

ご存知のとおりですが、DF犬飼智也鹿島アントラーズに完全移籍することが1/6に発表されています。

 
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犬飼智也選手 鹿島アントラーズへ完全移籍決定のお知らせ(清水公式)
https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/38840/

【犬飼智也選手コメント】
『鹿島アントラーズへ移籍することを決断しました。ジュニアユースから育ててもらい、プロとなり、今の自分があるのはエスパルスというチームのおかげです。勝手ながら僕が移籍を決めたのは、自分のサッカー人生の中で一番大きな挑戦が今だと思ったことです。一選手として挑戦してみたいと純粋に思えたのも、エスパルスでの今までがあったからだと思います。この感謝の気持ちを言葉にすることは難しいですが、これからも感謝の気持ちを持って日々努力していきます。本当にありがとうございました』

犬飼は2012シーズンにユースからトップチームに昇格。2013シーズン途中から松本山雅に期限付き移籍し、1シーズン半を松本で過ごしました。そして2015シーズンに清水に復帰しています。

初期の犬飼といえば、2013シーズンのナビスコカップアウェージュビロ磐田戦に1-5で敗れた際、大きな批判を浴びた”事件”が印象に残っていますが、その悔しさを糧に期限付き移籍した松本で成長し、2014シーズン松本の2位(J1昇格)に大きく貢献しました。

松本で成長した犬飼は2015シーズンに清水に復帰してからはコンスタントに出場機会を得ることになります。特に2016シーズンにはJ2で角田誠三浦弦太らとセンターバックのコンビを組み、J1昇格に貢献。

また、2016シーズンからは副キャプテンを務めました。

 

このように、清水ユースから上がって紆余曲折を経ながらも順調に成長してきた犬飼でしたが、今回、鹿島アントラーズに完全移籍することに。

契約があと1年残っていたため、鹿島から移籍金が入るということではありますが、ここまで育て上げてきた選手を手放さなくてはいけないというのはクラブにとっては大きな損失です。そしてサポーターにとっては大きな失望です。

特に守備の安定が求められながら、昨シーズンの弦太(ガンバ大阪)に続き2年連続で主力となる若手DFが流出するのはショックが大きすぎます。

 

リーグ戦でも優勝争いができ、ACLにも出場する鹿島に加入するというのは、選手として今までと違う経験が出来ることは確かです。

また、やはり弦太が移籍したガンバでレギュラーとして出場していること、その上、日本代表にも呼ばれ続けていることを考えると犬飼にも清水を出て挑戦したいという気持ちが芽生えたのでしょう。

選手としての挑戦は大きく後押ししてあげたい気持ちがある一方、チーム力への影響を考えると複雑な心境です。

 

弦太の時と一番違うのは犬飼が「清水ユース出身」という点であり、ユース出身選手に与える影響が気になります。

もちろん「頑張れば他のクラブからも声がかかる」という気持ちにさせてくれることはプラスかもしれませんが、ユース出身の中でも成功例と言ってもいい選手だっただけに、その選手までもがトップチームを離れてしまうことが容認されてしまう前例が出来たことで、今後同様のことは起こりえます。

まあ、一番いいのは清水が鹿島くらいのレベルと対等に戦え、清水に加入したいと思う選手が出てくるようなクラブであればいいんですけれど…そういうクラブを作っていかないといけないですね。

今オフの川崎フロンターレのように「強くて魅力的なクラブ」にはいい選手が集まってくるのは証明されていますから。

 

あとひとつ犬飼に関して言えることは「怪我」の問題。

2017シーズンも怪我でシーズンの半分くらいを棒に振っています。昨シーズンに限らず、毎シーズンのように怪我で離脱がありましたが、鹿島に移籍してどうなるでしょうか。

もしこれで怪我のないシーズンを送れたら、ますます清水の練習環境の問題が浮き彫りになりますね。

 

尚、犬飼の所属はSARCLE。昨シーズン”あの”FW大前元紀大宮アルディージャに移籍させた事務所です。

http://sarcle.jp/players

昨年、所属選手一覧を見た時に「犬飼も移籍するかも?」とちょっと思いましたが、まさか本当にそうなるとは…。

それ以外の選手も動いてますね~。よし、これからは「SARCLEガチャ」と名付けよう、うん。

 

移籍はおそらく一人では決断できないことですので、事務所関係者から強く移籍を勧められたのでしょう。「日本代表の昌子と植田に勝てば、ワンちゃんも代表入れるよ~」とかなんとか。

最終的に決断するのは本人だとしても、事務所は移籍させることで「商売」が成り立つわけですから、そりゃサポーターの気持ちとかまで考えてくれませんよね。

サポーターのオフシーズンは彼らにとっては「稼ぎどき」なのです。

毎シーズンのように起こるサポーターを無視したJリーグの移籍ドラマですが、こういうことはもう「起こるものだ」と腹を据える必要があるのかもしれません。

 

 

ちなみにSARCLEには加入が発表されたMF楠神順平も所属…ウエスタンシドニー側からすれば楠神も「シーズン中に引っこ抜かれた」とも言えるわけで、あちらもSARCLEの被害者ですかね。

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