以前より噂が上がっていましたが、GK六反勇治が今シーズンJ1に昇格する横浜FCに期限付き移籍することになりました。
六反 勇治選手 横浜FCへ期限付き移籍決定のお知らせ(清水公式)
https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/44212/
このたび、六反勇治選手が、横浜FCへ期限付き移籍することが決定しましたので、お知らせいたします。尚、契約期間は2020年2月1日~2021年1月31日までです。
六反 勇治 (Yuji ROKUTAN) GK 13
【出身地】
鹿児島県【生年月日】
1987年4月10日【身長/体重】
188cm/80kg【選手歴】
スパイダ加治木(隼人町立小浜小) - ディアマント鹿児島(隼人町立隼人中) - 鹿屋市立田崎中 - 熊本国府高
- アビスパ福岡(2006) - 横浜F・マリノス(2012) - ベガルタ仙台(2015) - 清水エスパルス(2017)【代表歴】
U20日本代表候補、日本代表【2019成績】
J1リーグ(10試合/0得点)、リーグカップ(2試合/0得点)、天皇杯(0試合/0得点)【通算成績】
J1リーグ(142試合/1得点)、J2リーグ(23試合/0得点)、リーグカップ(8試合/0得点)、天皇杯(9試合/0得点)【コメント】
『子どもも大きくなり初めて家族が好きになった静岡。富士山が綺麗に見える三保街道を通っていく練習場。素晴らしい太鼓の音とサポーターの声援を受けることが出来るアイスタ。もうここでサッカーが出来なくなる悲しさと結果を残すことの出来なかった悔しさが心の中で大きくなっています。今年オーバートレーニング症候群になった直後はもうサッカーを辞めようとまで考えました。そこで僕の支えになったくれた家族、トレーナー、そして練習参加を許してくれた藤枝MYFCの方々にこの場を借りて感謝したいと思います。ありがとうございます。サッカーの街でサッカー選手として過ごすことが出来た3年間、本当に幸せでした。ありがとうございました』
六反についての説明は不要かと思いますが、ここ10年くらいの清水GK陣の中では最も活躍してくれた選手と言っても過言ではないでしょう。
2017シーズンに清水がJ1に復帰するにあたって、日本代表招集経験のある六反が加入しました。
それまでの数シーズン、GKがシーズン中に変わる事が多かった清水の中で、2017、18と2シーズンに渡ってリーグ戦でフル出場しています。
気迫のこもったプレーで最高峰からチームを鼓舞し、至近距離からのシュートであっても信じられない程の素晴らしい反応でゴールを守る、まさに守護神でした。
特に2018シーズンにはリーグ戦8位となる近年中の好成績を収めましたが、その立役者のひとりであったことは間違いありません。
DAZNが選定する、DAZNベストセーブの常連。
2018シーズン第29節ホーム・ジュビロ磐田戦では相手選手に前歯を4本折られながらもゴールを守りきりました。
また、2018シーズン第33節のホーム・ヴィッセル神戸戦では荒れた試合の中、後半ATに同点となるゴールを記録したのも忘れられません。
清水の好成績が期待されて迎えた2019シーズンですが、開幕戦のアウェイ・サンフレッチェ広島戦の終盤に負傷により途中交代し、加入後のリーグ戦フルタイム出場が途絶えます。
次節には復帰したものの、開幕前からチームとして構築が遅れていた守備組織が崩壊し失点を重ね、初勝利は4月のアウェイ・ジュビロ磐田戦までお預けに。
その後のホーム・セレッソ大阪戦では初の無失点に抑えた上、FW北川航也のゴールの起点になるなど活躍しますが、再びチームとして下降線をたどり、第10節アウェイ・鹿島アントラーズ戦で追った怪我を最後に離脱。
チームは第12節大分トリニータ戦の前に監督交代を行い、GKは西部洋平に交替。六反は5月中にサブに復帰しましたが、6月の練習中に再び怪我。そして8月にはオーバートレーニング症候群であることが発表されました。
休養の後、10月には練習に復帰していましたが、10月後半からは練習環境をJ3藤枝MYFCに移して復帰に向けて準備をしていました。
2019シーズンは清水にとって波乱万丈でしたが、六反はチーム以上に波乱万丈なシーズンだったと思います。
チームに対する責任感の強い選手故に、チームの不調や自身の度重なる怪我、また我々サポーターが知らないような事象もあったかもしれませんが、様々な要因が重なりオーバートレーニング症候群となってしまったこと。そこから復帰できないかもしれないという恐怖もあったはずです。
その中で練習に復帰できたこと、他のクラブから声がかかるほど回復したことは朗報ではあります。
清水での復帰を楽しみにしていたサポーターにとっては辛いですし、完全移籍のようなコメントではありますが、期限付き移籍ということで必ず戻ってきてくれると思います。
まずは1シーズン、横浜FCで試合感を取り戻してもらい、「さすが六反!」というプレーで横浜FCと清水のサポーターを喜ばせてほしいと思います!