3/18の鹿島アントラーズ戦で相手選手に中指を突き立ててみせる挑発行為を行ったことで謝罪をしていたDF角田誠に対し、クラブは1試合の出場自粛と制裁金の処分を課しました。
これで次節、ジュビロ磐田との静岡ダービーへの出場が事実上なくなりました。
角田誠選手に対する処分について(清水公式)
http://www.s-pulse.co.jp/news/detail/36108
3月18日J1リーグ第4節 鹿島アントラーズ戦において、相手選手に対して行った角田誠選手の挑発行為を重く受け止め、クラブとして下記の処分を科すことを決定いたしました。
J1リーグ1試合出場自粛
制裁金改めまして、鹿島アントラーズ選手・関係者の皆様、ファン・サポーターの皆様にお詫び申上げるとともに、クラブ全体としてフェアプレー精神の徹底に努めて参ります。
また、スポーツ報知では角田が練習前にチームメイトに対して謝罪をしたこと、報道陣へのコメント、社会貢献活動として100万円分の寄付を申し出たことを報じています。
【清水】挑発行為の角田、1試合出場自粛で1日のダービー欠場(スポーツ報知)
http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20170321-OHT1T50078.html
J1清水エスパルスは21日、18日の第4節の鹿島戦で相手選手に挑発行為を行ったDF角田誠(33)に対して1試合出場自粛と制裁金を課したと発表した。次節、4月1日の磐田との4年ぶり静岡ダービーの欠場することになる。
チームは、この日からトレーニングを再開。練習前には、全選手の前で謝罪した。帰り際、報道陣の前で、「スポンサーに対して申し訳ない。Jリーグ全体にも悪い印象を与えてしまった。絶対にやってはいけない行為だった」と猛省。「しっかり受け止めてチャンスがあれば、清水のために仕事がしたい」と話した。また、社会貢献活動としてチケット100万円分の寄付をクラブ側に申し出た。
1試合の出場自粛は妥当なのか?
さて、今回の処分はクラブ内部での処分になります。1試合の出場自粛が重いのか軽いのかは人により捉え方は違うと思いますが、クラブの内規に照らし合わせた処分だったのでしょう。
どの会社にも規約があるように、クラブと選手の間にも契約があり、その契約の中にこのような場合の処分内容が定義されているはずです。
特段、清水内の規定が重いわけでもなく軽いわけでもないと思います。その規定に対して客観的に処分を行ったわけですから、これは妥当ということでいいのではないでしょうか。
甘いという人もいるかもしれませんが、何をもって甘いというのかは難しいと思います。
早急に決断を下したクラブの姿勢は評価
もちろん、クラブとしても主力選手を1試合出さないという決断はしたくないはずですが、クラブは試合後のオフの最中に謝罪を掲載し、オフ明けのその日に素早い処分を下し、発表しました。
言い逃れが出来ないというところもありますが、聞き取りや調査に時間を掛けてなかなか処分を下せない組織がある中で、素直に非を認め、世間に頭を下げました。
スポンサー各社に対する姿勢であったり、若い選手が多いチームに対する姿勢であったりすると思いますが、クラブがこのような問題に毅然として対応し、自浄能力がある組織であることを示したことはサポーターとしては評価したいです。そういうことができるクラブで良かったです。
Jリーグからの追加制裁はあるのか?
この件についてはまだJリーグ側からの動きは表立って見えません。Jリーグからの追加での制裁はあるのでしょうか?
清水ではかなり前にスタジアム内の設備を破壊したことでJリーグから3試合の出場停止を受けた選手がいましたが、その際には日本サッカー協会の懲罰規定に照らし合わせて処分が課されました。
今回の件について懲罰規定を確認してみましたが、「競技及び競技会における懲罰基準」に「他の競技者、その他の競技に立ち会っている人々に対する侮辱」として最低1試合という基準があります。
本来は試合中に主審から退場処分を受けた際の懲罰です。今回角田は退場処分を受けたわけではありませんが、これが適用される可能性があるでしょう。
ただ、上述の3試合の出場停止については本来6試合の出場停止だったところをクラブや本人からの申し出で設備修理などの対応を迅速に行なったことで3試合に軽減されたという経緯があります。
よって、1試合の出場停止レベルの懲罰については、今回のクラブからの処分だけで済むのではないかというのが、希望的観測なのですが…。
角田には猛省を求む その後は今まで通りのサポートを
今回の挑発行為は本来ピッチ上での当事者間同士の問題で、外野がとやかくいうことではないと思います。しかし、一方で彼らはプロであり、試合中は多くの人の目がスタジアムで、映像で見ています。
今回は明らかに角田の行為が悪く、相手がどうこうは関係ありません。角田には処分をきちんと受け、今後は繰り返さないようにしてもらいたいです。
奇しくも同日、以前清水にいた某選手がプレー中に相手選手の画面を蹴り、怪我を負わすプレーがありました。
わざとかどうかはわかりません。しかし、彼のプレーはそれこそ昔から変わっておらず、これだけ乱暴なプレーが続けば「わざとではなかった」と言われても誰も信じません。
角田は怪我を負わしたわけではなく同列に考える事ではないかもしれませんが、引き続きサポーターから信頼される選手でいてもらうためにもこのような挑発プレーはやめてもらいましょう。
「相手も何かをやっていただろう」という話もありますが、こちらは証拠や客観的事実があるわけではありません。にも関わらずこの話が長引けば、角田自身にも迷惑をかけることになります。
ファン・サポーターはこの話は下手に蒸し返さず、謹慎が明けたら角田を今まで通りにサポートをしてもらいたいと思います。角田が角田らしく、いままで通りプレーできるようサポートしましょう。