移籍 選手

DFヤコヴィッチと両者合意のもと契約解除 「どこに行ってプレーしようとも皆さんは僕の心の中の特別な存在」

遂にといいますか…DFデヤン・ヤコヴィッチの退団が発表されました。契約上は「契約解除」となるとのことです。

 

ヤコヴィッチ選手 契約解除のお知らせ(清水公式)
http://www.s-pulse.co.jp/news/detail/35686

このたびエスパルスは、ヤコヴィッチ選手と両者合意のもと、契約を解除することを決定しましたので、お知らせいたします。

【ヤコヴィッチ選手コメント】
『3年前に来日し、清水エスパルスでキャリアの新しい章に乗り出しました。温かく私を受け入れてくれて応援してくれたファン、そしてこの街、全ての関係者の方々に感謝しています。この先の人生において、かけがえのない思い出を皆さんから与えていただきました。クラブの一員として戦えたことを光栄に思います。 そして、どこに行ってプレーしようとも、皆さんは僕の心の中の特別な存在です。今まで本当にありがとうございました』

ヤコー!(泣) ヤコも我々にとって特別な存在だよ!

ヤコヴィッチは2014シーズンに入団。加入当初はJリーグにフィットせずにいましたが、右サイドバックとして起用され出場を続けると徐々に試合に慣れ、チームにも馴染んできました。
夏に監督が交代するとその後はセンターバックとして起用されます。
翌15シーズンもセンターバックとして起用されていましたが、4バックと3バックのシステムが固定されず、チームとしても失点が多く、なかなかつらい時期だったと思います。
さらに監督が交代すると、出場機会を失ってしまいます。
16シーズンはJ2でのプレーとなりましたが、出場機会はわずかに1試合でした。
結果的に所属の3シーズン中、後半の1年半はほとんど出番が得られませんでしたが、4人の監督の元、チームのためにプレーしてくれました。

プレイヤーとしては188センチという長身で足の長さもあり、いかにも重心が高そうに見えながら、きちんと相手FWとの1対1に対応でき、多くの場面で相手エースを封じてきました。
脚が早く一目散にカバーリングに向かい、相手選手からは長い足を使ってボールを絡め取るように奪う能力がありました。
いつしかサポーターからは「残念、そこはヤコヴィッチ」略して「残ヤコ」なる言葉も生まれました。

ピッチ上では落ち着いた選手でしたが、ピッチ外でも非常に穏やかで真面目。ファンサービスにも熱心に応じ、プレーのみならず、その優しい性格に魅了されたサポーターは数多くいます。
特にこの2-3年という清水がいちばん大変な時期に支えてくれたこと、自身の出場機会がなくても腐らず準備を続けてくれたことに感謝したいと思います。

昨シーズンから出番が少なく、今オフにはDFカヌの加入、そしてDFレアンドロ・フレイレが加入目前ということで、退団は既定路線でした。
契約解除ということは2月になっても契約自体は残っていたということです。
しかし、移籍先を探していたけれども契約期間中の移籍には移籍金がかかることもあり移籍先が探せなかったので、契約を解除してフリーの立場で次の所属先を探すということになったのだと思います。
移籍金なしで選手を手放すのはクラブにとっては痛いですが、このまま契約していても選手登録できなければ意味がありませんので、クラブの立場とヤコの今後のことも考えての双方合意に基づいた契約解除なのでしょう。

ヤコなら必ずいい移籍先が見つかると思います。国内でも、北米でも、出身地であるヨーロッパでも、馴染めそうな場所はたくさんありそうですしね。
また、今後もカナダ代表として引き続き活躍をして欲しいと思います。ありがとう、ヤコ!

-移籍, 選手
-