年明けより噂に上がっていた韓国Kリーグ蔚山現代のU23韓国代表FWオ・セフン(呉世勲)の獲得が正式に発表されました。背番号は20に決定。ようこそ清水へ!
オ セフン選手(蔚山現代FC) 完全移籍にて加入決定のお知らせ(清水公式)
https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/49062
このたび、蔚山現代FCのオ セフン選手が、完全移籍にて加入することが決定しましたので、お知らせいたします。
なお、来日後、メディカルチェックを経て正式契約となります。また、現在のところ、来日は未定です。
オ セフン (Se-hun OH) FW 20
【出身地 】
大韓民国【 生年月日 】
1999年1月15日【身長/体重】
193cm/85kg【利き足】
左【選手歴】
蔚山現代FC(韓国/2018)
- 忠南牙山FC(韓国/2019※期限付き)
- 金泉尚武FC(韓国/2020-2021※期限付き)
- 蔚山現代FC(韓国/2021)【代表歴】
韓国U-17代表(2015 U-17 W杯/4試合1得点)、韓国U-18代表、韓国 U-19代表(2018 AFC U-19選手権/3試合0得点)、韓国U-20代表(2019 U-20 W杯/7試合2得点)、韓国U-22代表、韓国U-23代表(2020 AFC U-23 選手権/6試合2得点)【2021成績】
韓国1部リーグ(19試合/7得点)、韓国2部リーグ(4試合/0得点)、韓国FAカップ(1試合/0得点)、ACL(9試合/3得点)【通算成績】
韓国1部リーグ(35試合/11得点)※主要リーグ【コメント】
『自分にとって初めての海外舞台なので、緊張しながらも楽しみにしています。FWとして出来るだけたくさん得点を記録し、チームの成績にも貢献したいです。そして、エスパルスで活躍したアン ジョンファン、チョ ジェジン先輩たちの跡を継ぐ大型ストライカーとして成長したいと思います。よろしくお願いします!』
昨年から清水は長身ストライカーを求めてブラジル方面で選手を探していたようですが、移籍金などの金額が折り合わずに難航。その後、オ・セフンにターゲットを変えていたようです。
蔚山との契約が2024年まで残っていたため移籍金が発生しますが、オ・セフンに設定されていた1.7億円ほどの移籍金を満額支払うことで、蔚山には移籍を納得させたとのこと。
また、オ・セフンが清水から他のクラブに移籍する場合には、その際に発生する移籍金の10%を蔚山に支払うという条項もあるとかないとか。
移籍金に1.7億円とは、Jリーグでのアジア人選手獲得においてはかなり高額の部類でしょう。ただ、高額でも将来欧州等へ移籍する際に高く売れるという確証があるのだと思います。
オ・セフンは1999年1月生まれで23歳になったばかりの若手ストライカー。
清水で言うと学年的にはDF立田悠吾やDF原輝綺と同じ、生まれ年的には大卒新人のFW加藤拓巳、DF山原怜音らと同じとなります。
蔚山現代は韓国Kリーグではここ3シーズン連続2位の強豪で、AFCチャンピオンズリーグへも出場。
オ・セフン自身は高校卒業後に蔚山に加入しましたが、兵役等のためにチームを離れ、蔚山に復帰したのは昨シーズンの途中になります。
しかし、復帰後にリーグ戦19試合で7ゴールと大活躍し、蔚山のリーグ2位の成績に貢献しました。
昨シーズンの蔚山での活躍をまとめたビデオがありましたが、193センチの身長を生かしたヘディングでのゴールが特徴的。自分で決める以外にもポストプレーも得意な印象です。
代表としては2019年にU-20ワールドカップ・ポーランド2019に出場。日本代表との準決勝で決勝ゴールを決めて勝ち上がり、最終的に韓国の準優勝に貢献しています。
ちなみにこの大会にはMF滝裕太が出場を目指していましたが、直前の怪我により代表に選出されませんでした。
日本戦でのゴールシーンも頭でうまく合わせてのゴールでした。ビデオは1分40秒あたりからがゴールシーンです。
なお、現在はU23代表として選出されており、今年の6月に行われるAFC U23アジアカップには韓国代表として招集される可能性が高いです。
日本代表はU21代表チームを派遣する予定で、FW鈴木唯人、MF松岡大起が招集されることが期待されています。
一つ気がかりなのは来日時期。リリースでは未定となっていますが、早ければ3/1から入国が可能な模様。
日本政府は海外からの外国人の新規入国に規制をかけていましたが、2/24付で厚生労働省から「3/1以降新規入国を原則認める」と制限を見直すことが発表されています。
また、待機期間は国によって違いますが、韓国からであれば3日間の模様。よって、順調に行けば3月初旬にはチームに合流が可能です。
試合出場は通常であれば少し様子を見てチームにフィットさせてからになるのでしょうが、現状チームのFWに怪我人が多く人手が不足している状況ですので、身体が動ける状態であればぶっつけで使ってくる可能性もあるかもしれません。
なお、コメントに出てくるアン・ジョンファンとチョ・ジェジンはいずれも2000年代に清水に在籍した韓国代表のストライカー。
両者ともコンスタントに試合に出場し多くのゴールを決め、チームの攻撃を支えました。
特にジェジンは2004年のアテネオリンピック後に加入し、3シーズン半の間に全試合で50ゴール以上を決め、清水サポーターから今でも愛される選手。
ジェジンが加入した際も23歳と若く、そこから清水で活躍して2006年のFIFAワールドカップ・ドイツ2006に出場するまで成長しましたので、オ・セフンにも同じような活躍を期待してしまいますね。