今シーズン途中からジュビロ磐田に期限付き移籍していたMF金子翔太ですが、そのまま磐田に完全移籍することが発表されました。
金子 翔太選手 ジュビロ磐田へ完全移籍決定のお知らせ(清水公式)
https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/48696
このたび、ジュビロ磐田に期限付き移籍しておりました金子翔太選手が、ジュビロ磐田へ完全移籍することが決定しましたので、お知らせいたします。
金子 翔太 (Shota KANEKO) MF
【 出身地 】
栃木県【 生年月日 】
1995年5月2日【身長/体重】
163cm/58kg【 選手歴 】
JFAアカデミー福島
- 清水エスパルス(2014)
- 栃木SC(2015.8月※育成型期限付き)
- 清水エスパルス(2016)
- ジュビロ磐田(2021.7月※期限付き)【代表歴】
U-16・U-17・U-18・U-19日本代表【2021成績】
J1リーグ(5試合/0得点)、J2リーグ(17試合/1得点)、リーグカップ(7試合/1得点)、天皇杯(2試合/0得点)【通算成績】
J1リーグ(135試合/20得点)、J2リーグ(44試合/6得点)、J3リーグ(18試合/3得点)、リーグカップ(19試合/2得点)、天皇杯(17試合/2得点)【コメント】
『このたび、ジュビロ磐田に完全移籍することになりました。エスパルスに入団して8年間、歴史溢れるエンブレムを付け、皆さんと苦楽を共にしたことは、何物にも代えられない特別なものです。アイスタの雰囲気、練習場や街中でたくさん声をかけていただいたこと、エスパルスでの全てのゴール、勝利後に皆さんと喜びを分かち合った勝ちロコ、あげたらキリがないですが、どれも忘れられません。サッカーで満ち溢れる清水の街が本当に大好きです。8年前、僕がエスパルスを強くしたい。清水の街をもっとエスパルスで熱くしたい。そんな思いで入団しました。その道半ばで移籍するのは悔しく、悩みに悩みました。この地を離れることになるなどと、過去の自分に言っても信じてもらえないと思いますが、「金子少年」と呼ばれていた僕も今や26歳、二児の父となりました。必要とされる場所でもう一度頑張りたいという気持ちもあり、覚悟を持って決断しました。この移籍については納得されない方がいるだろうということも理解しています。ですが、僕の原点は間違いなくエスパルスです。その感謝の気持ちは、決して忘れることはありません。いつかまた皆さんとお会いすることができた時、成長した姿を堂々とお見せできるよう、毎日精一杯生きていきます。これまでお世話になったクラブ、スポンサー、ファン、サポーター、地域の皆様、たくさんのご支援、ご声援をいただき、本当にありがとうございました。エスパルスの今後の発展を心から願っています。エスパルスで過ごした誇りと、皆様からいただいた愛情を胸に、挑戦してきます!』
翔太は2014シーズン入団ですが、高校3年生の2013シーズンからJFA特別指定選手として清水に参加。
入団後、しばらくは当時編成されていたJリーグU22選抜(J3)への参戦で実戦経験を積み、2015シーズン後半には出身地でもある栃木SCへ期限付き移籍を経験しました。
ブレイクしたのは2016シーズン。清水がJ2に降格した年に、若手育成に定評のある小林伸二監督の指導のもと頭角を表し、チームの主力に成長。
勝てば自力昇格が決まるJ2リーグ最終節の徳島ヴォルティス戦で決勝ゴールを決め、清水の昇格に貢献しました。
昇格した2017シーズンには主力選手としてシーズン通じてJ1を戦い、アウェイ・川崎フロンターレ戦ではJ1通算20,000ゴールとなるゴールを決め、話題になりました。
ヤン・ヨンソン監督が招聘された2018シーズン、翔太はリーグ戦に全試合出場を果たし、10ゴールを記録する特別なシーズンに。
特に、ホーム・ベガルタ仙台戦で決めたパンチのあるロングシュートは出色の出来でした。
豊富なスタミナで前線を駆け回り、高い技術でシュートを打ったり、ラストパスを供給したり、チームの攻撃を活性化させました。
ところが、2019シーズンになると、出場機会は多かったもののリーグ戦ではわずか1ゴールにとどまります。
チームが戦い方を変えたり、スタートダッシュに躓づき戦い方に安定を欠いたりしたことも原因だと思いますが、翔太自身もプレースタイルを変えたことで、思い切りの良さが陰りを見せ、見ている側としても物足りなさも感じました。
2020シーズンは攻撃的なピーター・クラモフスキー監督のもとウイングポジションで起用され、ゴール数自体は増えましたが、出場時間は少し減ることに。
2021シーズンにミゲル・アンヘル・ロティーナ監督が就任後は更に出場機会が少なくなり、シーズン途中から磐田に移籍していました。
磐田では17試合に途中出場し(先発はなし)、1ゴール。およそ1試合に20分程度の出場時間でした。
「覚悟を持って決断」という言葉からは清水に戻る選択肢もあったのかもしれませんが(移籍金が発生しているとの話)、本人がより出場機会の期待や、やり易さを感じるのが磐田だったのだと思います。
J1でも経験豊富な翔太ですので、きっとJ1に昇格したチームの役に立つ選手になれるはず。禁断の移籍ではありますが、翔太の意思を尊重したいですね。
御存知の通り、磐田は来シーズンJ1に昇格。第2節では早くも静岡ダービーが開催されます。対戦となれば楽しみですが、恩返しは結構ですよ!
金子少年、今までありがとうございました!