静岡朝日テレビで金曜夜に放送されている「スポーツパラダイス」。静岡のスポーツと言えばサッカー。静岡のサッカーを伝え続けて、今週10/28の放送で1,000回目の放送を迎えます!
1,000回放送ということは、1年がだいたい50週ですから、20年間放送が続いていることになります。凄いことですよね。これからも長く続いて欲しい番組です。
そこで、先週の999回の放送では特別企画として番組司会を務める清水エスパルスOB澤登正朗と大榎克己元監督、斉藤俊秀アンバサダーが番組が始まった20年前、1996シーズンのエスパルスを語りました。
1996シーズンのエスパルスと言えばハイライトはヤマザキナビスコカップの優勝です。クラブにとっても初のタイトルとなったこの優勝の話題を中心に、3人がエスパルスについて語っていますので、一部文字起こしをしてみました。
ノボリ「我々にとってこの初タイトルが歴史の中で大きかったと思うんですけれど。」
大榎「92年、93年とヴェルディに負けて、悔しい思いをしたというのと、当時のヴェルディはホント強かったんで、苦しい試合だったけれど最後PK戦までやって勝って本当に嬉しかったし、エスパルスの新しい始まりだったのかなって言う感じがするね。」
俊秀「PK戦になったときにエスパルスのサポーターの前で、それが大きかった気がしますね。」
ノボリ「真田さんもそうだよね。」
大榎「なにしてたんだ?って言ったらサポーターに力をもらってたんだって」(笑)
大榎「ずっと準優勝でシルバーコレクターと言われて選手も「俺ら勝てないのかな」っていうところもあった中で、ヴェルディを破って勝てたというのは「自分たちもできる」という…そういうことが99年のステージ優勝や天皇杯の優勝にも繋がっている、それからタイトルをとることが出来ていったんじゃないかな。」
俊秀「96年のナビスコ優勝があったから、その後も続けたんだなという感じがしますね。」
ノボリ「俊秀はシンデレラストーリーというか。ナビスコニューヒーローショー、Jリーグ新人王、代表にも入って。」
俊秀「いつも言われていたのが、特にアルディレスやペリマンに「勘違いするなよ」っていう。」(笑)
大榎「厳しいね、アルディレス。オレには監督室に呼ばれて「オレが代表監督ならお前を絶対代表に入れる」って言ってた」(笑)
ノボリ「色的にはどういうチームだったのかな?96年のチームって。」
大榎「ボールが良く動くし、静岡らしいサッカーが出来ていたんじゃないかな。」
俊秀「チームとしてもボールが回ったのと、11人キャラが立ってて、いろいろな個性が集結していたんじゃないかなと思います。」
ノボリ「そういう個性が強い選手がたくさんいる中で、キャプテンに任命されたんだけど…」
俊秀「キャプテンをやっていて、ちょっとこの人は扱いづらいというのは…?」
ノボリ「扱いづらいのは…たくさんいるよ!克己さんは扱いづらくない。一緒にゴルフもやってたし。話しづらいのは当然健太さんであったり、巧さんであったり、そこは喋りづらかったね。最初はやりたくないなっていう気持ちが多かったけど、初めてキャプテンになった中で、こういうタイトルを取れたのもひとつの運命かなと思っているんですけど。」
ノボリ「我々がこうして初タイトルをとって強くなったわけじゃないですか。」
俊秀「今なかなかタイトルが取れなくて、こういう体験ってしてもらいたいですよね。」
大榎「やっぱり静岡、清水、ここが盛り上がるっていうのはエスパルスが強くなったとき、この地に流れているもの、サッカーの血というものが、底力がぐっと出てくるんじゃないかなと思うんだよね。そのためにも静岡のサッカーを引っ張る、エスパルスとジュビロが上位で優勝争いをするっていったら静岡のサッカー熱がまたもう一回盛り上がると思う。」
ノボリ「まずはチームが強くならないといけないっていう中で、結構いいところまで来ているじゃないですか。」
俊秀「やっぱり、すべては気持ちの問題にたどり着くと思う。当時代表の練習に行ったときも「これはエスパルスのほうが…」と。練習のときから力を発揮していたというのが、すごく僕には入団したときに衝撃的だったので。だから自分がどこを目指すのかとか、常に思い描いていてほしいなと。」
ノボリ「その先に見えるのが、J1昇格、何か選手たちにも過去の栄光かもしれないけど、先輩たちの歴史を「我々がもう一度サポーターに対して味わってもらいたい」とか、そういう状況で選手達にもなってもらうしかないのかなという感じがするね。」
と、こんな感じの内容でした。とりあえず克己さんがお元気そうで何よりです。最後下向いちゃいましたけど…。
あとノボリの髪型が昔みたいな髪型で懐かしかったですw