ちょうど昨日、公式ツイッターにこんなつぶやきがありました。
エスパルス本社の壁には、試合毎の入場者数目標を貼ってあります。
10/23北九州戦の目標は13,000人!チームが勝利を目指すように、フロントはお一人でも多くの方にスタジアムで楽しんでいただくことが目標です。
日曜日もご来場をお待ちしております!
#spulse pic.twitter.com/K2QTXebYXQ— 清水エスパルス 公式 (@spulse_official) 2016年10月21日
長丁場のJ2リーグもホームゲームが残り3試合となりましたが、明日のギラヴァンツ北九州戦も目標13,000人に対してまだ10,000人を上回る程度の見込みしか立っていないようです。
観客動員が伸びていない…
実は私も今週、観客動員の記事を書こうと準備しておりました。というのも、チームの成績が上向きになっているにも関わらず、集客が横ばいのまま変わらないことにやはり「焦り」があったためです。
公式サイトのトップページにはクラブごとのリーグ戦平均観客動員数が表示されていますが、現時点で清水は10,000人を上回った4位。3位のコンサドーレ札幌とは2,000人近い開きがあります。
見ての通り上位は清水と昇格を争っているクラブだらけ。チームには優勝や昇格を期待しておきながら、我々サポーターはリーグ戦で言えばプレーオフ圏内の4位クラスのサポートしかできておらず非常に悔しいです。
今シーズンの入場者数を調べてみた
ここで今シーズンの入場者数推移のグラフを掲載したいと思います。
ご覧の通り、現時点での平均入場者数は10,790人となっています。J1だった昨年までのうち、近年5年の平均入場者数を調べたところ、14,814人でした。(なお毎年1試合ずつキャパの大きいエコパ開催あり)
今シーズンで言えば近年に比べて27%もお客さんが減少していることになります。これは「サッカー王国」を自負する清水にとってはなかなか悲しいことです。4,000人はどこへ行ってしまったのでしょうか…。
観客動員数が伸びない理由は?
ここまでの記録から客足が伸びていない原因を考えてみました。
1.スタートダッシュが決まらなかった
今シーズン、最初はホームゲームの客足はいい方でした。しかし、思い出してみるとシーズンイン当初はアウェーでしか勝ち星を積み重ねることが出来ず、初めてホームで勝利したのは4/29のツエーゲン金沢戦。昨シーズンから通算して11ヶ月ぶりのホームゲーム勝利でした。
もう少しお客さんが入っている早い段階で勝てていれば、その後は少し違ったかもしれません。
なお、カマタマーレ讃岐戦の入場者数が極端に低いのは豪雨であったことが影響していますので、仕方ありませんね。
2.やはり日曜開催は負担だった
結局のところコレに尽きるのかもしれません。今シーズン初めてJ2を戦いましたが、日曜開催というのは思いのほかサポーターに負担だったのではないかと思います。特に夏場のナイター開催が7試合ありましたが(内1つは平日ナイター)、その平均が9,891人と10,000人を下回りました。夏以降、安定した戦いができるようになってきたにも関わらず、夏休み期間でさえ10,000人に届かないとは…。
しかし無理もありません。多くの方が翌日(月曜)に仕事があるにも関わらず、帰宅をすれば夜の9時、10時、遠方の方は0時をすぎる事も考えられます。これではなかなか来たくても来られません。私自身は月曜日に休暇を取って日曜日に観戦に行くこともありました。
来シーズンからはネット中継になることで放送チャンネルの影響を受けなくなるためJ2日曜開催も見直されると言われていますが、万が一J2に残留し、開催も日曜のままだった場合は来年もこういうことが危惧されます(だから昇格しないといけないのです!)。
3.ホーム連戦がありお客さんが分散した?
J2のリーグ戦過密日程の影響か、2週(2戦)続けてホームゲームということが何度かありましたが、シーズンチケットを買っているような熱心なサポーターでも、2週連続して休日が押さえられてしまうのは案外大変だった方もいるのではないでしょうか?私はそうでした。
加えて日曜開催も相まって結果的に「無理すればいけなくはないけど、この試合はパスしようか…」ということがありました。2週連続で試合があるなら、どちらか行けばいいかな?ということで、お客さんが分散した可能性は高いです。
4.アウェーサポーターが少なかった
観客動員にはアウェーサポーターの皆さんの協力も必要ですが、やはり絶対数で言えばJ2サポーターの方は少ないですし、また距離的な問題もあります。平均動員が4,000人減っているうちの3割程度はアウェイサポーターの動員数が減ったことも影響しているはずです。
…と、今シーズンの平均観客動員数が減っていることを私なりに考察してみましたが、1以外の理由はやはりJ2特有の理由であると言えそうです。
多くのサポーターでチームと選手を後押ししたい!
とは言え、もう過去のことは変えられませんので、大事なのはこれからです。
昇格に向けて大事な残り試合を多くのサポーターの声援で後押しできたらなと思います。
サポーターの声援が多ければ多いほど今の選手は奮起します。アウェイのジェフユナイテッド千葉戦、ホームの水戸ホーリーホック戦で見せた後半アディショナルタイムの逆転劇がそれを証明しています。
昨シーズンまでは「プレッシャーに弱い」「すぐ諦める」など選手のメンタル面を指摘する声が多くありましたが、今はだいぶ改善されました。経験豊富なベテランが増え、そのベテラン選手が若手を日頃から叱咤しながら鍛えてくれている効果が出ていると思います。
なにしろ今は勝てている「自信」もあるでしょうから、声援はプレッシャーではなく力になってくれると信じています。
まずは、明日の北九州戦。13,000といわず15,000くらい行きたいところですが、もう1日しかありませんので(笑)無理な方は残りの2試合、上位対決となる11/3京都サンガ戦、11/12ファジアーノ岡山戦、スタジアムでいっしょに選手をサポートして欲しいと思います!