J1第9節のヴィッセル神戸戦で負傷し、それ以来欠場が続いているDF原輝綺。検査の結果、右足リスフラン靭帯損傷で全治8週間の診断と発表されました。
原 輝綺選手のケガについて(清水公式)
https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/47103
原輝綺選手が4月11日(日)に行われた明治安田生命J1リーグ第9節 vs. ヴィッセル神戸にてプレー中に負傷し、検査をおこなった結果、下記の通り診断されましたので、お知らせいたします。
右足リスフラン靱帯損傷
全治までは8週間を要する見込み
※受傷日より
原は今シーズン、サガン鳥栖から加入後、早々にレギュラーポジションを獲得。センターバック、サイドバック、ボランチなど、守備的なポジションであればどこでもこなせる器用さからチームにとって非常に重要なピースとなっていました。
負傷する9節まではリーグ戦で全試合出場(先発8)。しかし、9節の神戸戦の同点で迎えた試合終了間際。今シーズン、ジュビロ磐田から神戸に移籍していたDF櫻内渚に思い切り足を踏まれる形で負傷。そのままプレー続行不可能となり交代していました。
リスフラン靭帯は足の甲にある靭帯。負傷の原因については語られていませんが、足を踏まれたことで受傷したのは明らか。プレー中のこととはいえ、あの時の痛がり方は尋常ではありませんでしたので、相当な力が加わったのだと思います。最悪骨折では…とも思いましたが、そこまでは至らずに安心しました。
全治8週間は受傷日(4/11)からとのことで、順調に行けば6月中旬にはプレーできると思います。しかし、リスフラン靭帯の負傷は無理をすると長引くこともあるそうです。体重が乗る足の甲の負傷だけに、あまり無理もできません。ここは焦らずに治していってもらいたいと思います。
そして、気になるのはクラブのことだけではなくU24日本代表としてのオリンピックメンバーへの選考のことも心配です。
3月に行われたU24日本代表の強化試合メンバーにも招集され、オリンピック出場への期待がかかる選手。18人しか選出されないメンバーの中で、複数ポジションを高いレベルでこなせる原は選出される可能性は高い選手だっただけに、この負傷でそれが叶わないとしたらやりきれませんね。
原にとってもチームにとっても災難ではありますが、少しポジティブな要素を探すとすれば、それは守備陣の底上げ。
原や片山の欠場で空いた守備のポジションではDF立田悠悟、DF福森直也、DF奥井諒らが出場機会を獲得。立田と福森はセンターとサイドでプレー可能、奥井は両サイドバックでプレー可能ですが、最近はディフェンスの誰がどのポジションで出ても安定して固い守備が実現できており、非常に良い傾向にあります。ロティーナ監督の戦術の落とし込みがこの段階でここまでできているのはかなり驚きです(攻撃の問題はありますが)。ここに負傷中の2人が戻ってくれば更にチーム内での良い競争が生まれ、守備組織も熟成してくるでしょう。
選手の負傷は残念ですが、チームにとってはうまくピンチをチャンスに転換できていると感じます。原が戻ればもっと良くなるということを信じ、復帰を待ちたいと思います。