以前から話題に上がっていましたが、清水エスパルスがイングランド・プレミアリーグのサウサンプトンFCと業務提携を行うこととなり、5/25のベガルタ仙台戦前に調印式が行われました。
【サウサンプトンFC業務提携調印式】調印式および会見レポート(清水公式)
https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/42687/
Saints link-up with Shimizu S-Pulse(サウサンプトン公式)
https://southamptonfc.com/news/2019-05-25/southampton-fc-shimizu-s-pulse-partnership-announcement
J1清水、英サウサンプトンと提携 育成や経営で(静岡新聞)
https://www.at-s.com/sports/article/shizuoka/spulse/topics/638152.html
サッカーのJ1清水エスパルスは25日、イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンFCと業務提携を結んだ。静岡市内で開かれた調印式で清水の鈴木健一郎会長とサウサンプトンの高継勝オーナーが合意書に署名し、人的交流や情報交換を通じて互いの発展に貢献していくことを確認した。
合意書には▽選手やスタッフの交流▽コーチ教育、医療科学などの分野で意見交換▽グッズの企画販売、宣伝の分野で協力-など11項目を盛り込んだ。
下部組織を含めた選手の育成分野だけでなく、クラブマネジメントにも踏み込んだのが特徴で、鈴木会長は「互いに港町など共通性を感じる。単発ではなく、深い関係を築いていきたい」と述べた。
サウサンプトンFCは1885年創設。日本代表DFの吉田麻也が所属している。現在オーナーを務める高氏は中国・浙江省の企業家で、同省の派遣研修生として1989~90年に静岡市で生活した。今回の提携は、高オーナーと親交のある県日中友好協議会の関係者を通じて実現した。高オーナーは「静岡は第二の故郷。多くの分野で交流を期待したい」と話した。
調印式には、田嶋幸三日本サッカー協会会長や村井満Jリーグチェアマン、川勝平太知事、田辺信宏静岡市長が立会人として出席した。村井チェアマンは「経営分野を含めた包括的な提携に意味がある。エスパルスの発展につながると確信している」と述べた。
サウサンプトンは日本代表DF吉田麻也が在籍していることで日本でも知られていますが、130年以上の歴史を持つ古豪です。
提携の経緯でも語られているとおり育成に定評があり、Wikipediaによると以下のように海外サッカーにあまり馴染みがない人でも聞いたことがありそうな名前がずらりと揃っています。
アカデミー(ユース組織)には定評があり、これまで、セオ・ウォルコット、アダム・ララーナ、アレックス・オックスレイド=チェンバレン(いずれもイングランド代表)、ガレス・ベイル(ウェールズ代表)、クリス・ベアード(北アイルランド代表)をはじめ、ウェイン・ブリッジ(元イングランド代表)、アンドリュー・サーマン(元U-21イングランド代表)、ネイサン・ダイアーなどといった有望な選手を輩出していることで知られる。また、ニューカッスル・ユナイテッドの英雄で元イングランド代表のアラン・シアラーもサウサンプトンのユース出身である。
コーチ・選手の育成だけではなく、医学であったりスタジアム技術、ファンエンゲージメント(熱心なファンの獲得)などの点で相互に協力をするとのこと。
ぜひお互いにとってメリットのある交流を続けてほしいと思いますし、それが目に見えた形で現れてくるとサポーターも嬉しいですよね。
今回の提携にはサウサンプトンの高継勝オーナーと県日中友好協議会の協力によるところが大きいようです。また、最近の清水は東南アジアのタイでの活動も活発に行なっています。
世界的な流れを見れば、将来的にJリーグも外資参入を解禁する時期が来ると思いますし、中国や東南アジアとの関係を作ることでその流れに乗り遅れないようにするという意味合いでも、既に外資を受け入れいているサウサンプトンとの提携、高オーナーとの関係づくりは非常に大きなものだと思います。