サッカーダイジェストWebでFW鄭大世を変えた欧州・韓国時代についての記事が掲載されています。
【清水】虚勢を張っていた”人間ブルドーザー”。鄭大世がスランプのなかで気づいた本当に大切なものとは?(サッカーダイジェストWeb)
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=21858
テセのイメージといえば川崎フロンターレ時代に「ブルドーザー」と言われたゴールに一直線に向かって得点を量産するスタイル...そんなイメージだったと思います。
ですから、2015シーズン途中からテセが清水に加入したあとの「ゴール数」という結果については「少ない」という風に思った人も多かったはずです。
しかし、テセは欧州・韓国で過ごした期間に苦難を経験していました。それを乗り越えた結果、いまのニュー・テセがいます。
テセは入団当社から「自分は変わった」「ゴールだけを意識しているわけではない」と言い続けてきていました。
昨シーズン出遅れはあったものの、カマタマーレ讃岐戦での目の覚めるようなミドルシュートを皮切りに活躍が始まりました。(まあ、あれは見事な個人技でしたが)
シーズン途中には当時清水のゴールを生み出していたFW大前元紀が負傷して離脱。そこからはチームの中心となり得点を量産していったのは御存知の通り。26ゴールで断トツのJ2得点王に輝きました。
しかしそれはすべて「周りの選手のおかげ」と言います。
サッカーはチームスポーツで一人の選手だけが良くても結果は出ません。チームとしてお互いを活かし、活かされていく中で結果が出て、チーム力が上がっていきます。
昨シーズン終盤、エスパルスはまさにそれを体現し、その中心にはテセがいました。
今シーズンはJ1での再スタートとなります。J2のように簡単にはいきませんが、このような意識を持つ選手が中心にいて、同調する選手が多くいる限り(なかには「うるせえ」という勝ち気な選手もいるようですが(笑))、チームも大きくぶれることはないと思います。
私個人的には、残留を争うような位置をウロウロするようなことはないのではないかと期待しています。
また、テセの清水入団前の姿については昨年発売された以下の書籍でも書かれています。
集英社 (2016-09-16)
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作者は「オシムの言葉」などで有名なジャーナリストの木村元彦氏。木村さんの書籍はきちんとした取材に裏打ちされた読み応えのあるノンフィクションというイメージがありますが、この本もそうでした。
前半では在日Jリーガーの先駆者安英学、そして現在もベガルタ仙台の中心として活躍を続ける梁勇基とともに、テセについても書かれています。
欧州・韓国時代についてさらに突っ込んだインタビュー形式の内容となっていますので、興味のある方は是非。オフシーズンの推薦図書です。
6年前の自分に見せてやりたい。
仲間のパス無くしてゴールは取れないのに「このチームは俺がいないと勝てない」とか安英学兄に言ってたボーフム時代がの自分が情けない。https://t.co/3LYp0159Qe— 鄭大世 정대세 Chong Tese (@ChongTese9) 2017年1月26日