来シーズンからJリーグの有料放送放映権がスカパー!からDAZN(ダゾーン)に変わることになったんだぞーん。(うわっ...)
DAZNはイギリスのパフォームグループが運営するスポーツのネット配信(ストリーミング)サービス。Jリーグの放送は来年からですが、この夏のサービスイン後はサッカーで言うとドイツ・ブンデスリーガ、イタリア・セリエAなどが見られます。そしてサッカー以外にも世界のスポーツが配信されます。もちろん日本のスポーツも豊富で、プロ野球、ラグビートップリーグ、バレーボールVリーグなどが配信されます。
そのDAZNが日本では8/19からサービスを開始しました。料金は最近普及しているサブスクリプション形式。いわゆる定額見放題というものです。音楽や動画でAppleMusicやhuluなどで行っているのと同じですね。
そして価格はひと月1,750円と発表されました。現状スカパーでのJリーグセットよりも安い上、他のスポーツも見られるので、スポーツファンには納得の価格かと思います。
ネット中心の放送形態へ
Jリーグ契約後の報道を見ているとテレビからネットへの移行という点が注目されています。Jリーグ側としては放送形態の大きな転換となり、テレビでの視聴からスマートフォン・タブレットなどのネットデバイスでの視聴へスタイルが変換する可能性が高まります。
テレビ局側の事情に制約されることがなくなり、例えばテレビチャンネル数の制約で同時間キックオフが難しかったことやJ1・J2の開催が土日分散していたことが解消される可能性もあります。
また、好きなときに好きな場所で見られることになります。おそらくJリーグの放映は日本だけでなく海外でもリアルタイムで見られるようになるのでしょう。そうなると海外での人気獲得にもつながると思います。
DAZNでの放送開始について、逆に割を食うのが10年間Jリーグを放送してきたスカパー。「スカパーで見れなくなっちゃうの?」という疑問について、スカパーでは否定も肯定もしていませんが、見られなくなる可能性もあるそうです。
ちなみに、この契約問題はあくまでも有料放送について。地方局の地上波放送がなくなることはないようです。
なにが見られるのか?
ということで、早速DAZNと契約をして視聴をしてみました。
契約自体は簡単です。インターネットでDAZNにアクセスし、氏名、メールアドレスを入れます。パスワードを決めて入れます。そして決済に使うクレジットカードを入力することで契約完了です。
契約にはクレジットカードが必要ですが、クレジットカードを使いたくないという人もなかにはいるでしょう。その場合はデビッドカードで代用できるかもしれません。
日本では8/19にサービスインをしましたが、ドイツなどではすでにサービスインしており、見逃し視聴ができるコンテンツがいくらかあります。例えばサッカーならドイツ・スーパーカップ、岡崎が出場したイングランド・FAコミュニティシールドなど。
また、フランスリーグアン、リーグドゥ(2部!)、イングランド・チャンピオンシップ(2部!)、ブラジル全国選手権なども見られます。
ただ、ドイツ・スーパーカップやコミュニティシールドは日本語の実況解説がついているものの、イングランド・チャンピオンシップは現地英語実況のみ。リーグアン、リーグドゥは実況解説なしなど様々です。
サッカーを始め、今現在見られる主なコンテンツは以下写真の通り(クリックで拡大)。
視聴するのに必要なものは?
ネット配信になったことで視聴スタイルの幅が広がりました。
ネットということで当然のことながらパソコンで見られます。スマートフォン・タブレットにもアプリをインストールすることで見られます。ひとつ意外なところではプレイステーション3,4で見られるということです。
そしてテレビでも見られます。最近はスマートテレビというジャンルのテレビが有ります。ソニーのブラビアは昨年の一部のモデルからスマホでお馴染みAndroidのテレビ版AndroidTVというOSをベースに開発されており、テレビにもAndroid向けのアプリをインストールすることができます(出来ないアプリもあります)。ですので、テレビにDAZNアプリをインストールし、起動することでテレビでもDAZNが見られるのです。
もし、そのようなスマートテレビを持っていない場合でも、テレビをスマートテレビ化することは可能です。最近のデジタルテレビにはHDMI端子がほぼついています。数年前の地デジ化の時にテレビを買い換えた人が多いと思いますが、その時期以降のデジタルテレビには必ずついていると言ってもいいと思います。その端子にスマートテレビ用のスティックを別途購入し、挿します。それを自宅の無線LAN環境に接続することでネット配信映像をテレビ(スマートテレビ用スティック)で受信して視聴します。
スマートテレビ用スティックはいろいろなものがありますが(GoogleChromecastのようにスティック状ではないものもあります)、Amazonで売っているFire TV StickはすでにDAZNにも対応しており、今すぐテレビで見たい人にはうってつけです。来年、Jリーグの放送が始まる頃にはもっと多くのスマートテレビスティックの製品がDAZNに対応していると思います。
ちなみに、このスティックがあれば、例えば試合日に旅行や出張などで家にいなくても、滞在先のホテルなどにスティックを持って行ってテレビに挿すことでそこでもDAZNを見ることが出来ます。
Amazon Fire TV StickはAmazonでちょいちょいセールして安くなっていたりするので、そのときに購入されるのがよろしいかと思います。
視聴環境についてはDAZNの公式サイトでも確認してください。
推奨環境について(DAZN公式)
https://my.dazn.com/help/jp-ja/about-recommended-devices
実際に視聴してみた
ということで、実際に視聴してみました。
パソコン・スマートフォン・タブレットと言ったデバイスではスカパー!オンデマンドの画質音質とそう変化は感じられません。スカパー!オンデマンドでも視聴は十分出来ましたが、現在DAZNでもそのレベルはクリア出来ている印象です。
しかし、スカパー!オンデマンドでもそうですが、途中で止まったり、ノイズが入ったりということは稀にあります。今後そういうところは解消してもらいたいと思います。
また、テレビでも視聴してみました。私は昨年上述のソニー・ブラビアを購入しておりましたので、そこにDAZNアプリを入れて視聴してみました。視聴には問題ありませんが、もう少し画質向上を頑張って欲しいというのが正直なところ。現在、Jリーグはスカパー!プレミアムサービスで見ておりますので、それと比較すると画質の差は明白です。
単に配信元の事情であればいいのですが(リーグドゥはメチャクチャ画質悪い!)、であれば来シーズンからのJリーグは高画質で番組制作をして配信して欲しいと思います。
ちなみに、今回パソコンとテレビで視聴を試したネットワーク環境は光回線、スマホ・タブレットは自宅内の無線LANです。自宅の回線が光回線でない場合はまた違う印象になると思います。
携帯電話のモバイルネットワークでの視聴もできますが、1試合視聴するとどれくらいのデータ量を消費するのかちょっと気になります。モバイルネットワーク中心に視聴する場合はパケットプランの見直しも必要になるかもしれません。
あとはすべてのデバイス環境に共通しますが、ユーザビリティはまだまだという印象。もっとチャンネルを見やすくするとか、お気に入りのコンテンツやチームを選べるとか、そのような改善は必要だと思います。
まとめ
ということで始まったばかりのDAZNですが、現時点でのまとめです。来シーズンのJリーグ配信に向けて皆さんも準備をお願いします!
- 月1,750円+税の視聴料が必要。契約するにはクレジットカードが必要。
- サッカーを始め、野球、モータースポーツ、ラグビー、バスケットボール、テニスなど世界のメジャースポーツが視聴できる。
- パソコン、スマホ、タブレット、PS3/4、テレビなどのデバイスで視聴可能。
- テレビで見る場合にはスマートテレビ、またはスティックが必要。スティックで見る場合には無線LAN環境も必要。
- 現状でコンテンツの実況は日本語だったり、英語だったり、なかったり様々。
- 画質はテレビを除けば問題なし。コンテンツによる画質の差もあり。
- コンテンツ選択などのユーザビリティには改善を期待。