清水にもついにスペインの風が…2021シーズンの新監督としてミゲル・アンヘル・ロティーナ監督が就任することになりました。ようこそ清水へ!
ロティーナ監督就任のお知らせ(清水公式)
https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/46344
このたび、清水エスパルスの監督に、ロティーナ氏が就任することが決定しましたので、お知らせいたします。
ロティーナ (Miguel Angel LOTINA)
【出身地】
スペイン【生年月日】
1957年6月18日【選手歴】
CDムンギア(1976~1977) - ゲルニカクラブ(1977~1978) - CDログロニョス(1978~1981) ー CDカステリョン(1981~1983) - CDログロニョス(1983~1988)【指導歴】
1990年~1992年 CDログロニェスB
1992年~1992年 CDログロニェス
1993年~1996年 CDヌマンシア
1996年~1997年 CDログロニェス
1997年~1998年 CDバダホス
1998年~1999年 CDヌマンシア
1999年~2002年 CAオサスナ
2002年~2004年 セルタ デ ビーゴ
2004年~2006年 RCDエスパニョール
2006年~2007年 レアル ソシエダ
2007年~2011年 デポルティーボ ラ コルーニャ
2011年~2012年 ビジャレアルCF
2014年 オモニア ニコシア(キプロス)
2014年~2016年 アル シャハニアSC(カタール)
2017年~2018年 東京ヴェルディ
2019年~2020年 セレッソ大阪【資格】
UEFA Pro【コメント】
『こんにちは、ミゲル アンヘル ロティーナです。新シーズンから清水エスパルスの指揮を執ります。難しく、 困難なシーズンが待ち受けています。と同時に希望と喜びに溢れたシーズンでもあります。フットボール では困難な挑戦、目的があることは美しいことです。それは私たちに努力、ハードワーク、献身を要求 し、私たちはそれを実行していきます。そのためには、サポーターの皆さんの応援がとても重要です。ぜ ひ、選手たち、そして私たちクラブの近くにいてください。皆さんのサポートは私たちの力の根源になるか らです。みんなで結束し、チームの目的を達成することが私の願いです。全員にとって、とても美しいシ ーズンになることを期待しています』
ロティーナ監督はスペイン出身。既に30年近くの指導歴があり、母国ではセルタ、エスパニョール、レアル・ソシエダ、デポルティボ・ラ・コルーニャ、ビジャレアルなど強豪の監督を歴任。
キプロス、カタールでの監督経験を経て、2017シーズンにJ2東京ヴェルディ監督に就任すると2年連続でJ1参入プレーオフに導くなど、J2で燻っていた東京Vを立て直しました。
2019シーズンにはJ1セレッソ大阪の監督に就任。セレッソは2018シーズンから2019シーズンにかけて主力の多く(FW杉本健勇、DF山村和也、MF山口蛍など)が移籍したにも関わらず、2019シーズンは前年を上回る5位でフィニッシュ。2020シーズンは更に上位の4位でフィニッシュするなど結果を残し続けています。
基本的にはフォーメーションに選手をはめた上での戦術を構築し、(特に守備の)選手の自由度という面はあまりないかもしれません。
ただ、今シーズンの監督交代で露呈したとおり、平岡宏章監督就任後に選手の役割を明確にしたことで結果が出るようになったことからも、そのような指導ができる監督の存在はとても重要です。
その点からもロティーナ監督の招聘はうってつけ。今シーズン終盤よりもさらなる上積みが期待できます。
ロティーナ監督に白羽の矢を立てたのは、今シーズンから就任している大熊清GM。大熊GMはC大阪時代にも東京Vからロティーナ監督を招聘しており、2度目のオファーだったわけです。
このタイミングでロティーナ監督がフリーであったこと、大熊GMが清水にいたこと、これは幸運以外のなにものでもありませんね。
来シーズンは選手の成長、チームの成長が見られるシーズンになりそうで、例年以上に新シーズンが楽しみです。
また、ロティーナ監督とともに就任するのがスペイン人のイヴァン・パランココーチ。イヴァンコーチは40歳と若いですが、カタール時代からその後の東京V・C大阪でもロティーナ監督とともにJリーグを経験してきました。
イヴァン パランコ ヘッドコーチ就任のお知らせ(清水公式)
https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/46345
このたび、清水エスパルスのヘッドコーチに、イヴァン パランコ氏が就任することが決定しましたので、お知らせいたします。
イヴァン パランコ (Ivan Palanco SANTIAGO)
【出身地】
スペイン【生年月日】
1980年1月12日【指導歴】
2008年~2009年 FCバルセロナスクールコーチ
2009年~2012年 FCバルセロナスクール福岡校テクニカルディレクター
2012年~2013年 ヨハン・クライフ国際大学講師
2013年 ラチャブリーFC(タイ)監督
2014年~2015年 アル シャハニアSC(カタール)ヘッドコーチ
2017年~2018年 東京ヴェルディ ヘッドコーチ
2019年~2020年 セレッソ大阪 ヘッドコーチ【資格】
UEFA Pro【コメント】
『皆さん、こんにちは。イバン パランコです。私にとって、清水エスパルスでの新しくも難しく、かつ美しい 冒険をミゲル アンヘル ロティーナと一緒に過ごせることは、とても名誉なことです。フットボールの歴史 ある清水に行くことをとても待ち遠しく思っています。可能な限り最高の仕事をし、清水エスパルスに値 する位置に到達する力になりたいと思います。皆さんにお会いできる日を楽しみにしています』
スペインで最高位のレベル3のコーチングライセンス、また欧州サッカー連盟プロライセンスも持つ、簡単に言えば凄腕コーチです。
日々のトレーニングコーチとしての指導だけではなく、相手チームの分析・スカウティング能力にも長けているということで、ロティーナ監督とともにJリーグ4シーズン、すべてのシーズンで好成績を収めているのも納得です。
正直言って、ロティーナとイヴァンのコンビでチームが立て直せなければ、誰がやってもダメなんじゃないかと思うくらい、期待しかありません。
ロティーナ監督やイヴァンコーチはその経歴や実績から、いろいろな媒体でインタビューを受けていますので、興味のある方は検索して見ることをおすすめします。彼らの考え方がよく分かると思います。
そして、今シーズン終盤にコーチから昇格し、9試合を4勝2分3敗で乗り切った平岡宏章監督が、2021シーズンはコーチとしてトップチームに残留決定。
また、今シーズンコーチとしてチームを支えた篠田善之コーチも残留が決定。篠田コーチは昨シーズンの監督時代も含め、2018シーズンから次いで4シーズン目となります。
コーチングスタッフ契約更新のお知らせ(清水公式)
https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/46347
監督については平岡監督のままでも良いのではという声もありましたし、それもまた悪くなかったかもしれませんが、来シーズンは20チーム中4チームが降格となる厳しいシーズンになる中、経験・実績とも豊富なロティーナ監督を招聘できるのであれば話は変わってきます。
もちろん、降格がないと言っても最下位に陥りそうだったチームの立て直しに大きく貢献した平岡監督には最大限の賛辞と感謝の念を送りたいですし、おそらく将来、もう一度監督就任という可能性も大いにあると思います。その時までチーム内でさらに経験を積んで行ってもらいたいですね。
篠田コーチについては、今シーズン、チームのストロングポイントであったセットプレーは篠田コーチの指導によるものだったと聞いていますし、苦しい中、よく平岡監督を支えてくれたと思います。
篠田コーチ自身は2019シーズンの途中から監督として緊急登板し、現実路線でチームをJ1残留に導いたという実績を残したにもかかわらず、監督延長はされずにコーチとしてチームに残ったという経緯があります。
本人としても悔しかったと思いますし、更に今シーズン、変わりに就任したピーター・クラモフスキー監督が結果を残せず、篠田コーチも悔しい思いをしたはず。エスパルスを強くしたいと言う熱い気持ちを持っている方なので、引き続きコーチとしてチームに残る決断をしてくれたと思います。
平岡監督、篠田コーチとも「俺が俺が」と前には出ず、謙虚な姿勢でバランス感覚のある方たちなので、きっとロティーナ監督、イヴァンコーチと共に上手くチームを回してくれるはずです。
最強のコーチングチームで2021エスパルスには高みを目指してほしいですね。