今シーズン初めにアトレチコ・パラナエンセから1年間の期限付き移籍で加入していたDFヴァンデルソンですが、契約を解除して退団することになりました。
退団後はAパラナエンセから同じブラジル1部リーグのECバイーアヘ完全移籍することになります。
ヴァンデルソン選手 アトレチコ・パラナエンセ(ブラジル)からの期限付き移籍解除およびECバイーア(ブラジル)へ完全移籍決定のお知らせ(清水公式)
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このたび、ヴァンデルソン選手が、アトレチコ・パラナエンセからの期限付き移籍を解除し、ECバイーアへ完全移籍することが決定しましたので、お知らせいたします。
ヴァンデルソン(Wanderson Santos Pereira)DF 33
【 出 身 地 】 ブラジル
【 生年月日 】 1991年2月7日
【身長/体重】 186cm/83kg
【 選 手 歴 】
AAフランカナ(ブラジル) - セントンジーニョFC(ブラジル) - SCコリンチャンス・パウリスタ(ブラジル)
- トレーゼFC(ブラジル) - ECサンベント(ブラジル) - クリシューマEC(ブラジル)
- アソシアソン・フェロヴィアリア・ジ・エスポルテス(ブラジル) - アトレチコ・パラナエンセ(ブラジル)
- 清水エスパルス(2019)【今季成績】 J1リーグ(2試合/0得点)、リーグカップ(4試合/0得点)、天皇杯(0試合/0得点)
【コメント】
『自分が来日してからクラブ、選手、サポーターの皆さんが温かく迎えてくれて本当に感謝しています。残念ながら試合にはあまり絡むことができませんでしたが、日本の文化、組織に触れたことは非常に貴重な経験であり、自分自身を成長させてもらったと思います。チームは離れますが、たくさんの仲間もできましたし、エスパルスファミリーの一員として、これからもずっと応援しています』
ヴァンデルソンはブラジル1部リーグでのプレー経験を買われ、高さと強さ、早さのあるDFということで清水に期限付きで加入。
守備のテコ入れを今シーズンの重要課題とし、昨シーズンレギュラーだったDFフレイレ(現在は湘南ベルマーレ)を放出した上で獲得した選手だっただけに、高い期待が寄せられていました。
シーズン当初からレギュラーとして抜擢され、J1リーグ開幕戦だったサンフレッチェ広島戦では3バックの一角として無難にプレー。高さや強さといったストロングポイントも見せましたが、続くホーム開幕戦のガンバ大阪戦では後半に自身のミスもあり失点を重ね4失点敗戦。その後のアウェイ北海道コンサドーレ札幌戦ではチームが5失点の大敗…と大量失点をするなかで、ヴァンデルソンにも厳しい評価が下され、いつしかベンチへ。その後は怪我もあり試合出場機会がありませんでした。
怪我明けとなったYBCルヴァンカップのアウェイ・ガンバ大阪戦(5/8)で復帰となりましたが、因縁のガンバ相手にまたも3失点敗戦。特に相手FWにスピードで振り切られるシーンには悲壮感も感じられました…。
その後はまた怪我もあり、出場機会も得られず、リーグ戦どころか7/3に行われた天皇杯でもベンチ入りはありませんでした。
シーズン開幕直後は守備のシステムが3バックか4バックかがはっきりしなかったこと、DF立田悠吾が昨シーズンとは違いサイドではなくセンターでのプレーに変わったこと、期待されていたDFエウシーニョも怪我などで全くフィットしていなかったこと、などのチームとしての問題。そしておそらくヴァン本人が日本の想像以上のスピードあるプレーに戸惑い、そこにハマることが出来なかったこともあり、半年で退団を余儀なくされるという非常に厳しい結果となってしまいました。
今回、初めての海外移籍ということで本人も楽しみにしていたところがあったようですが、日本での挑戦は苦い結果に。しかし、ブラジルに戻ってまた1部でプレーする機会がありそうなので、母国で再度活躍してもらいたいと思います!
一方、清水はこれでセンターバックとして残る選手は立田とファン・ソッコ、最近調子がいい二見宏志の3名。あとはDF鎌田翔雅も一応センターの経験はありますが、駒不足である面は否めません。
期待していた外国人センターバックをシーズン途中で放出する以上、おそらく補強はありますので(ないと困る)、続報を待ちたいと思います。