12/7に行われた今季最終のサガン鳥栖戦に1-0で勝利し、なんとか残留を決めた…どころか12位まで順位をジャンプアップさせたエスパルス。
この試合で均衡を破り、勝利、残留に導いたFWドウグラスの決勝ゴールがJ1の11.12月月間ベストゴールに選出されました!おめでドウグラス!
Jリーグ選考委員会による総評
総評:清水の残留を決めた魂のゴール
原 博実委員「右サイドのコーナーフラッグ付近でボールを受け、そのままペナルティエリアに侵入し、角度のない所から逆サイドネットに叩き込んだ。清水の残留を決めた魂のゴール」
https://www.jleague.jp/monthly_awards/2019/11/bestgoal/j1.html
勝利を目指していつもよりも集中した試合を展開していた清水ですが、なかなかゴールを奪えずにいました。
このままだと引き分けでもOKの鳥栖が守備を固めてくることが予想されていた後半の折り返し地点。
自陣からのビルドアップで大久保、二見、ドゥトラ、竹内、ソッコ、六平と丁寧につないだボールを最後はMF六平光成が右のオープンスペースに展開。
追いついたドウグラスがドリブルでペナルティエリアに侵入しようとした段階で角度のないところから左足一閃。カーブをかけたボールは攻守を続けていた鳥栖GK高丘陽平の指先が届かない軌道を描き、逆側のサイドネットに突き刺さりました。
おそらく多くの人たちがゴール前に詰めていた味方選手に折り返すと思っていたと思いますが、そこはスーパーエース。難しいゴールを難なく決めてくれました。
その時のスタジアムのボルテージは最高潮に。個人的なことを言わせてもらうと、私は呆気にとられてただただ驚いていましたが(笑)
ドウグラスはサンフレッチェ広島戦でのゴールを最後にリーグ戦では4試合ゴールがない状況でしたが、最後の最後に最も重要なゴールを決めてくれました。
今シーズンのゴールは得点王に一歩届かない14ゴールでしたが、不整脈の影響で出遅れ、リーグ戦初ゴールは篠田善之監督の初采配となった第12節、アウェイ大分トリニータ戦でした。
そう考えると、仮にシーズン開幕から試合に出ていればぶっちぎりの得点王だったでしょうね。
なお、シーズン途中にはクラブ新記録の7試合連続ゴールという記録を更新しています。
ドウグラスは試合後のインタビューで「来シーズンはもっといい結果が出せるように」とコメントし、来シーズンも清水でプレーすることを示唆しています。
また、報道でも残留に言及されています。
【清水】ドウグラス残留弾「今季のベストゴール」(清水公式)
https://hochi.news/articles/20191207-OHT1T50225.html
ゴールを届けたい人がいた。同郷のMFヘナトアウグストが前節のC大阪戦で左腕を骨折。今季絶望となった。痛みと悔しさで涙したという親友に手術前、電話をかけて言った。「(成功するように)応援している。来年一緒に戦おう」。自分自身で「今季のベストゴール」と認める一発で、最高のエールを贈った。
先週のセレッソ大阪戦で試合中に負傷し左腕を骨折した(正式なリリースは未だなし)MFヘナト・アウグストに来シーズンも共に闘おうと声をかけたということ。
今シーズン、残念ながらドウグラスもへナトもシーズンフルには出場できませんでしたが、この二人が今シーズンよりも更に試合出場時間を伸ばせれば、自ずと成績も上がってくるのは間違いないと思います。