浦和レッズの元日本代表FW李忠成を発起人としたNPO法人「SPOON FOUNDATION」が発足しました。
清水からはFW鄭大世がアンバサダーとして参加しています。
J1選手約120人が賛同…飢餓に苦しむ子供を支援する寄付団体『SPOON』発足、李忠成はMVP賞金を寄付(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?212914-212914-fl
J1のプロサッカー選手約120人の賛同を得て、アスリート中心の寄付団体『SPOON FOUNDATION』が4日、発足し、日本記者クラブで発表記者会見を行った。選手からの寄付、WEBを活用したファンからの募金を募り、飢餓と貧困に苦しむ人々に食糧を届ける国連世界食糧計画(World Food Programme=WFP)に寄付し、世界の子供たちの給食を支援する。
活動の第一弾として、アスリートアンバサダーを務める浦和レッズのFW李忠成が昨年のルヴァン杯決勝で獲得したMVP賞金の100万円を寄付。「日本一を目指してともに戦った選手やスタッフ、サポーターの思いが詰まった100万円。こうした思いが子供たちの笑顔につながるプロジェクトになってほしい」と、その思いを語った。
飢餓と貧困を撲滅することを使命とする国連唯一の食糧支援機関である国連WFPは、災害や紛争時の緊急支援、栄養状態の改善、学校給食の提供などを活動の柱に、毎年約80か国で、女性や子供など8000万人に食糧支援を行っている。『SPOON』に集まった寄付は国連WFPに届けられ、子供たちの学校給食支援に役立てられることになる。
イングランドでもプレー経験のある李は、こうした社会貢献活動への取り組みに関して、海外の選手と比べて日本人選手は少ないと感じていたといい、「イブラヒモビッチ選手は個人でWFPと取り組むプロジェクトを持っている。彼のムービーを見たときは鳥肌が立った。人に感動を与えるアスリートの力が形になるというのはこういうことだなと思った」と社会貢献への思いを強め、SPOON発足を主導した。
この日の会見には同じく浦和のDF遠藤航、MF宇賀神友弥、MF柏木陽介、MF関根貴大、MF梅崎司、MF長澤和輝も出席。チームメイトとも協力し、他クラブの選手にも声をかけ、100人を超える賛同者を得た。そのうち李、遠藤、宇賀神、柏木のほか、北海道コンサドーレ札幌のFW都倉賢、大宮アルディージャのGK加藤順大、柏レイソルのMF大谷秀和、GK中村航輔、アルビレックス新潟のFW田中達也、清水エスパルスのFW鄭大世、ジュビロ磐田のMF宮崎智彦、ヴィッセル神戸のFW渡邉千真、MF高橋秀人、サンフレッチェ広島のMF青山敏弘、サガン鳥栖のFW豊田陽平の計15人がアンバサダーに就任した。
「選手の思い、スポーツの持つ力が給食という形で発展途上国の子供たちに届き、彼らの未来を切り開く手助けになれば」と話す李は「僕はFWなので、1ゴール取ったらいくら寄付するというような活動もして、より多くの人に知ってもらいたい」と、今後の活動に関するプランも披露。長期的な目標として、「国連WFPの給食を食べた子供たちの中から世界で活躍するプロサッカー選手が生まれることを夢見ています」と目を輝かせた。
『SPOON FOUNDATION』はこの日、公式ウェブサイト(http://spoon.gives)も立ち上げた。公式サイトでは活動の趣旨や目的、アンバサダーに就任した選手のプロフィールやコメントが掲載されているほか、一般のファン・サポーターから寄付を募るコーナーも設置されている。
Jリーガーが円陣。飢餓に苦しむ子どもに給食を贈る新団体発足! 李や柏木らが記者会見(サッカーダイジェストWeb)
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=24244
プロサッカー選手中心のアスリートによる寄付団体NPO法人「SPOON FOUNDATION」の発足発表記者会見が4月4日、都内の日本記者クラブで行なわれた。
記者会見には同団体のアスリートアンバサダーに任命された浦和の李忠成、遠藤航、宇賀神友弥、柏木陽介、同賛同選手の長澤和輝、梅崎司、関根貴大が参加した。今後、同団体は『SPOONサポートプロジェクト』を展開。プロサッカー選手、プロ・アマスポーツ選手からの賛助、さらにWEBを活用してファン・サポーターから募金を集め、国連WEF(国連世界食糧計画)に寄付して、世界の子どもたちに給食を提供する。
アスリートアンバサダー15人、他の賛同選手100人(2017年現在)。第1号として、李がこのプログラムを通じて、昨年のルヴァンカップ決勝でMVPに輝いて獲得した賞金100万円を寄付した。
発起人の李は「多くのサッカー選手の仲間たちの協力を得て、この活動をスタートできることを誇りに思う。多くの方々に感謝したい。子どもの頃から憧れていたのは、ただ単に巧いだけではなく、社会貢献を通じて夢や希望を与えられる選手。ひとりの力は小さいが、発足時点で、これほど多くの賛同を得られたことは奇跡。嬉しく思う」と語った。
また、ルヴァンカップ決勝MVPの賞金を寄付したことについて、「チームのみんな、サポーター一人ひとり、そのいろんな想いの詰まった100万円。その想いが子どもたちの笑顔につながってほしいと思った」と説明。「給食があれば学校に通うことができる。将来、このプログラムから世界で活躍するサッカー選手が生まれることを楽しみにしている」と“夢”を語った。
アンバサダーを務める柏木は「スポーツを通して世界の子どもたちが幸せになれると夢見て、応援したいと思った。僕たちのサッカーを通じて元気づけられると思い、活動に賛同しました」と語った。
また、「僕も貧しかった時代を経験しているが、それよりも貧しい方たちがいる……。そういった方たちをもっと幸せにしたい、そして夢を持ってもらいたいと思い、このプロジェクトに参加させてもらいます。皆が幸せになれる世界を作っていけたら良いなと思います」とメッセージも寄せた。
忠成の言うとおり、サッカー選手の社会貢献活動の取り組みは世界に比べ、日本は少ないのかもしれません。
東日本大震災後や熊本地震後などにはサッカー教室やチャリティマッチ、支援物資、義援金などの貢献活動をしていますし、エスパルスは「エスパルス福祉基金 GOALS FOR ALL」を実施し、地域医療に貢献しています。
しかし、Jリーグはいまや海外にも発信しているリーグですから、もっと目を外に向けて、このような活動にも取り組んで行くことはとても大切なことですね。
名声や富があり、発信力の強いプロサッカー選手たちがこのような活動をすることで、社会の一般市民にもこのような考えが浸透して、想いを共有できるようになればいいと思います。
サイトを見たところ、寄付をする手段として使えるのは現在はPaypalのみということで、Paypal口座を持っていない人には少しハードルが高いかもしれません。
今後色々な決済手段を導入してもらって、寄付が多く集まるようになることを期待します。
SPOON FOUNDATION
http://spoon.gives
ところで、こういう話題を見て気になるのは、こういった素晴らしい行動を起こすことに対するメディアの報道が少ないということです。今回報じたのはサッカー専門サイトをはじめ、限られたメディアだけだったように見えます。
先日、DF角田誠が一般的にはよくないとされる挑発行為を行い、試合出場を1試合自粛しました。社会に与える影響力が大きい立場の人間がとった行為ということで非常に大きく報じられ、逆に角田に対する誹謗中傷も少なからずありました。
マイナスの話題が大きく取り上げられる一方で、プラスになる話題がさほど取り上げられないというのはフェアではありません。同等、というのは難しいかもしれませんが、きちんと、また持続的に報じてもらいたいなと思います。