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今年もまた…成績不振によりぜ・リカルド監督と契約を解除 新監督には秋葉忠宏コーチが昇格 野口幸司コーチも就任

清水エスパルスゼ・リカルド監督を成績不振のため契約解除したことを発表しました。

 
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ゼ リカルド監督 契約解除のお知らせ(清水公式)
https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/51235

このたび、ゼ リカルド監督との契約を双方合意の上、解除することが決定いたしました。また、併せてクレーベル サントスヘッドコーチ、ファビオ エイラス フィジカルコーチとの契約も解除となりましたので、お知らせいたします。

ゼ リカルド (Ze Ricardo)

【出身地】
ブラジル

【生年月日】
1971年3月13日

【指導歴】
2006年  CRフラメンゴ(ブラジル) U-13監督
2007年  CRフラメンゴ(ブラジル) U-15監督
2009年  センダスEC(ブラジル) オブザーバー
2010年  センダスEC(ブラジル) U-15監督
2011年  センダスEC/アウダックス・リオEC(ブラジル) U-17監督
2012年  CRフラメンゴ(ブラジル) U-15監督
2014年  CRフラメンゴ(ブラジル) U-20監督
2016年  CRフラメンゴ(ブラジル) 監督
2017年  CRヴァスコ・ダ・ガマ(ブラジル) 監督
2018年  ボタフォゴFR(ブラジル) 監督
2019年  フォルタレーザEC(ブラジル) 監督
2019年  SCインテルナシオナル(ブラジル) 監督
2021年  カタールSC(カタール) 監督
2022年  CRヴァスコ・ダ・ガマ(ブラジル )監督
2022年  清水エスパルス監督

【資格】  CBF Proライセンス

【コメント】
『監督である間、常にこのクラブに敬意を持ち、任務を果たそうと全力を尽くしてきました。これからもこのクラブの存在はずっと私の心に残り続けます。オレンジ色のサポーターの皆さん、どんな時も力強く応援してくださり、私そして家族ともども心から感謝いたします。我々の目標は、尊敬され、恐れられ、高いインテンシティーで勇敢に戦う強いエスパルスを復活させることでした。それが充分に果たせず、歯痒く、申し訳なく思います。遠い場所からにはなりますが、これからは皆さんと共に、勝利に満ちたクラブの未来を祈り応援し続けます。エスパルスサポーターが歌うチャントは、ずっと耳に、そして心に残り続けます。清水エスパルス、エスパルスサポーター、そして静岡の皆さん、本当にありがとうございました』

ブラジル出身のリカルド監督は2022シーズンの6月に前任の平岡宏章元監督のあとを受けて就任。母国でヴァスコ・ダ・ガマの監督を努めていましたが、その契約を途中で解除して、初めてJリーグでの指揮に挑みました。

アビスパ福岡をホームに迎えた就任初戦を3-1で勝利。30周年記念マッチとなった横浜F・マリノスとの試合では3-5と破れたものの、攻撃的に打ち合う姿勢を見せ、その後も少なくとも1試合1ゴールは決める試合が続きました。8月には3勝1分の無敗で終え、低迷していた順位も一時は中位に上げることに成功。

一方、守備の改善はなかなか見られず、特に終盤や後半アディショナルタイムに失点を重ねる試合が続き、勝ち点の上積みが出来ず、選手選考や交代選手の使い方・タイミングなど懸念される点が出てきました。

結局、9月以降は1勝も出来ずにシーズン17位でJ2降格が決定。

2023シーズンはJ2を戦うにあたり、攻撃力の向上が見られたことで続投となりました。

攻守にボールを保持して主導権を握るサッカーを掲げて挑み、それを体現しましたが、守った相手を崩しきれずにゴールが奪えずに引き分けを重ね、逆に守備で空きを与えたことでゴールを与えてしまい、5分2敗と今シーズンに入ってからも勝利なし。14試合勝ちなしという状況が続いてしまい、今回の決断に至りました。

今シーズンは監督のやりたいサッカーは見えていましたが、上述の通りフィニッシュの精度不足から勝利を呼び込むことが出来ず、また就任当初から言い続けていた「選手の自信」の部分でもそれを回復させることが出来ず、負のスパイラル状況に。手腕云々を抜きにしても、この閉塞感を打破するために5シーズン連続の監督交代という劇薬を使わざるを得なかった状態だと思われます。

実際、リカルド監督就任後に改善された部分とそうでなかった部分があります。それ以上に結果が出なかったことで契約解除もやむなしですが、チームの基盤づくりを掲げていたクラブがまたも短期的に監督交代を決断したことには少なからず不安・不満ともにあります。

そして後任監督は今シーズンからチームに加わっていた秋葉忠宏コーチが昇格する形で努めます。

秋葉 忠宏 監督就任のお知らせ(清水公式)
https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/51237

このたび、清水エスパルスの監督に、秋葉忠宏コーチが就任することが決定しましたので、お知らせいたします。

秋葉 忠宏 (Tadahiro AKIBA)

【出身地】
千葉県

【生年月日】
1975年10月13日

【選手歴】
ジェフユナイテッド市原
– アビスパ福岡
- セレッソ大阪
– アルビレックス新潟
- 徳島ヴォルティス
– ザスパ草津
– SC 相模原

【指導歴】
2009 年 SC 相模原 監督
2011 年 水戸ホーリーホック ヘッドコーチ
2013 年 ザスパクサツ群馬 監督
2014 年 U-21/U-22/U-23 日本代表 コーチ
2017 年 U-18/U-19/U-20 日本代表 コーチ
2020 年 水戸ホーリーホック 監督
2023 年 清水エスパルス トップチームコーチ

【資格】
日本サッカー協会公認S 級コーチライセンス

【コメント】
『エスパルスを支えていただいている全てのエスパルスファミリーの皆様。現在クラブはかつてない状況に陥っています。この窮地を乗り越えるためには、エスパルスを愛する全ての皆さんの力を集結し、より深い絆を築きあい、同じ方向を向いてこの困難を乗り越えていく必要があります。オリジナル10のエスパルスだからこそ達成可能であると確信していますし、そのために皆さんの力を貸してください。最後に皆んなで笑い合えるシーズンにしましょう』

秋葉新監督は御存知の通り昨シーズンまで水戸ホーリーホックで3シーズン監督を努めていたJ2を知る人物。熱く魂のこもった言葉は「秋葉節」とも言われます。いま、チームに最も足りない自信を取り戻すためにも、秋葉監督の情熱は必要不可欠です。

いままで指揮していた水戸やザスパクサツ群馬とは求められるものが違うこと、選手構成が日本人の若手中心だった前クラブに対して、ベテランや経験豊富な選手、外国人など多岐にわたるチームをまとめ上げられるのか、と言った手腕は未知数です。

ですが、秋葉監督も就任後に語っているように、監督が求める一定のレベル以上を出せる選手しか使わないということで、ベテランや外国人選手にも忖度なく、いまベストな選手で戦ってくれるのではないかと思います。

秋葉監督自体も今までよりも規模の大きなクラブでやってやろうという強い野心もあるでしょうから、まずはその点を楽しみにしたいと思います。

そして、また1年も経たないうちに監督交代のないように。どのような結果でも我慢強く秋葉監督を支えていく気概がクラブのフロントにも、サポーターにも求められるのではないかと思います。

いま、清水史上一番のどん底にいるかも知れませんが、秋葉監督がこの状況を打破し、再び上昇気流をつかめることを期待したいと思います。

 

なお、秋葉監督就任とともに、野口幸司氏がコーチに就任。

野口 幸司 コーチ就任のお知らせ(清水公式)
https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/51236

このたび、清水エスパルスのコーチに、野口幸司氏が就任することが決定しましたので、お知らせいたします。

野口 幸司 (Koji NOGUCHI)

【出身地】
千葉県

【生年月日】
1970年6月5日

【選手歴】
藤和不動産サッカー部
– ベルマーレ平塚
- 川崎フロンターレ
– 名古屋グランパス
- 大宮アルディージャ

【指導歴】
2015 年 アローレ八王子 監督 兼 アドバイザー

【資格】
日本サッカー協会公認A 級コーチライセンス

【コメント】
『このたび、新しくコーチに就任しました野口幸司と申します。最大限の努力をして、秋葉監督のために微力ながらサポートしていきたいと思います。これからよろしくお願いいたします』

野口コーチはJリーグ黎明期にベルマーレ平塚(現湘南)でフォワードとして活躍した湘南にとってはレジェンド選手。最近は解説など現場外での仕事だったようですが、秋葉監督とは市立船橋高校出身という共通点があり、その縁で声がかけられたのかもしれません。清水にはポテンシャルの高いFWが多くいますので、彼らの能力を引き出してもらえるような指導を期待します。

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