Twitterにて「エスパルスを応援しだしたのはいつごろからですか?」という質問をさせていただきました。
1日にも満たない間に300件以上もの回答をいただきましたので、結果をまとめたいと思います。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
【突然ですが質問です】エスパルスを応援しだしたのはいつごろからですか? #spulse
— 清水エスパルス速報@非公式 (@spulse_sokuhou) 2016, 1月 20
約半数を占める永年のサポーター
やはりといいますか、最も票を得たのは1999年以前から永年チームを支えるサポーターの方で、41%を占めました。
現実にはスタジアムに行くと年配の方を多く見られますが、おそらくそういう方々も永年チームを見続けている方が多いと思います。その方々がTwitterを使っているようには見られませんので、勝手ながら「1999以前」に上乗せさせていただくと、更に割合は増えると思います。ざっくりですが、清水サポの半数近くは永年のサポーターの方が応援していると思われます。
これはチームにとっては大きな財産です。こういった方々は試合観戦数も多いでしょうし、シーズンチケット購入などクラブの財政を支える上で「計算できる」優良顧客です。また、クラブの歴史を語り継ぎ、クラブを文化として地域に根付かせることにも貢献しています。
清水には過去、解散危機(97年)や降格危機(05年)、選手大量離脱(10年)など危機的な場面が多くありましたが、そういった危機を経てもまだチームをサポートしている人が多くいるということです。
今年もまた、初のJ2降格という危機的状況に直面していますが、それでも永年のサポの方はチームを支え続けるでしょう。J2降格にあっても地元スポンサーが支援を続けるように、ピンチの時こそクラブへの想いを強くするサポーターが数多くいることが示されると思います。
一方、「固定客」が多い状況は一般的に閉鎖的・排他的と見られることがあります。実際にそのような状況にならないよう、誰にでも開かれたスタジアムを作っていきたいですね。
チームが魅力的であればファンは増える
次に多かったのが2005~2010シーズンです。この時期は長谷川健太が監督を務め、初年度を除いては上位に食い込んでいたシーズンです。2005シーズンのギリギリ残留から天皇杯準優勝に始まりましたが、有力な新人を多く獲得し「ヤングエスパルス」と言われ始めました。そして元々在籍していた中堅・ベテランに加え、小野伸二など地元出身のスター選手も獲得し、魅力あるチームを作り上げました。
成績では2008シーズンにはヤマザキナビスコカップ準優勝、2010シーズンには前半17試合でわずか1敗という快進撃を見せました。その後、後半戦で失速し、結果的に長谷川監督時代にタイトルには届きませんでしたが、エスパルスの復活を印象づけた時代でした。
この期間にサポーターになった方も多く、やはり魅力的なチーム、強いチームには、普段あまりサッカー見ないけど・・・という人にも興味を持ってもらえるきっかけになります。
今シーズン、J2ではありますが、J2だからといってファンが増えないことはありません。チームが成績を残し、活躍するスター選手が出てくれば、自ずと注目を浴びてファンも増えます。ぜひピンチをチャンスに変えてエスパルスサポーターが増えるきっかけにしてもらいたいと思います。
新規ファン獲得が急務
残念ながら直近の2011シーズン以降にファンになった方が15%と最小になっています。近年、新しいファンが増えていないことを明確に示しています。
少子化進行や趣味の多様化、レジャーにかける費用の減少など社会的な変化による影響はありますが、それ以前にチームの弱体化が最大の理由ではないかと思います。アフシン・ゴトビ監督時代の2012シーズンにナビスコカップ準優勝を記録しましたが、リーグ戦では中位に定着。ゴトビ監督解任後は御存知の通り、更に順位を下げて残留争い、そしてついにJ2降格となり、成績面ではサポーターを喜ばせることができませんでした。
また、お客さんを呼べるスター選手の減少も要因のひとつ。県内でも「清水エスパルスは知っているけど選手は誰も知らない」という方は少なくないはず。プレーを見たい!と思わせるような選手、話題になるような選手の育成・獲得も大事です。
チーム成績や選手育成・獲得による「正攻法」なやり方ではないかもしれませんが、女性をターゲットにしたドS女子プロジェクトはどうやら動いているようです。ただ、ちょっと発表からの動きが遅いかなという印象。SNSで多くの情報が拡散されやすい時代。話題の賞味期限は短いものですから、話題となっているうちに動けるフットワークを発揮しないといけません。
まとめ
サッカーのサポーターは一度勝利の味や応援の楽しみを知ってしまうと、なかなかそのチームから離れることはできません。一方で勝利から遠ざかってしまうと、応援はしながらもスタジアムへの足は遠のきます。
静岡には潜在的なサッカーファンはかなりいます。スタジアムには行かないけれどエスパルスのことは気にしている人は確実に多くいます。
今シーズン、上位争い、昇格争い、優勝争いをすることでそういった人たちはスタジアムに戻ってきてくれるでしょう。そして新しくエスパルスに魅力に感じる人も出てくるはずです。
クラブには永年のファンを大事にしつつも、新しいファンにもスタジアムに足を運んでもらえるような具体的な行動を示してもらいたいと思います。
また、我々サポーターも友人知人を誘ってスタジアムへ行きましょう。ここのところは「誘っても試合が面白く無いから...」と尻込みをしていた人も、今シーズンはおそらく大丈夫です。自信を持って人に勧められる成績を残してくれることを期待しましょう。