今シーズン、ブラジルセリエAのコリチーバから加入し活躍が期待されていたDFウィリアム・マテウスですが、先日から噂があったとおり、家族の来日の目処が立たないことからクラブと本人、双方合意の上で契約解除となることが発表されました…残念。
ウィリアム マテウス選手 契約解除のお知らせ(清水公式)
https://www.s-pulse.co.jp/news/detail/47283
このたびエスパルスは、ウィリアム マテウス選手の家庭事情により、双方合意の上、同選手との契約を解除することを決定しましたので、お知らせいたします。
ウィリアム マテウス (William Matheus da Silva) DF 3
【 出身地 】 ブラジル
【 生年月日 】 1990年4月2日
【身長/体重】 181cm/78kg
【 選手歴 】
フィゲイレンセFC(2008-2010/ブラジル)
- ボタフォゴDF(2009※期限付き/ブラジル)
- トンベンセFC(2010※期限付き/ブラジル)
- ボカ・ジュニオールFC(2011-2013/ブラジル)
- ECデモクラータ(2011※期限付き/ブラジル)
- ECバイーア(2011-2012※期限付きブラジル)
- CRヴァスコ・ダ・ガマ(2012※期限付き/ブラジル)
- ゴイアスEC(2013※期限付き/ブラジル)
- SEパルメイラス(2014/ブラジル)
- トゥールーズFC(2014-2017フランス)
ー フルミネンセFC(2016※期限付き/ブラジル)
- コリチーバFC(2017-2018/ブラジル)
- グアラニFC(2019※期限付き/ブラジル)
- コリチーバFC(2019.5月/ブラジル)
- 清水エスパルス(2021)【今季成績】
J1リーグ(0試合/0得点)、リーグカップ(2試合/0得点)【通算成績】
リーグカップ(2試合/0得点)、ブラジル1部リーグ(149試合/3得点)、
ブラジル2部リーグ(45試合/2得点)、 フランス1部リーグ(24試合/0得点)
※主要リーグ【コメント】
『これまで海外でプレーしたことはありましたが、これほど温かく迎えていただいたことは初めてでした。ブラジル人の選手やスタッフも多く、チームのみんなに優しく接してもらい本当に感謝しています。日本でプレーすることを決める前に、周りの人たちから日本の環境の良さやJリーグのレベルの高さを聞き、数年間はプレーするつもりでいました。ただ、家族も一緒に来る予定でしたが、コロナの影響で叶いませんでした。残念ながら人生で初めての難しい決断をしなければなりませんでした。このパンデミックの中、自分が一番大切にしている家族のためにブラジルへ戻ります。日本を離れますが、今後のチームの良い結果と皆さんや家族の幸せを願っています』ブラジルの1部リーグ、そして欧州経験もある左利きのサイドバックとして大いに期待されていたウィリアム。
コロナウイルス感染拡大防止の措置として入国制限、その後の「Jリーグバブル」を経て4/20にチームに合流していました。
4/28のYBCルヴァンカップ、サンフレッチェ広島戦に途中出場してJリーグデビュー。
ビハインドの状態でしたが、左サイドバックの位置から果敢にオーバーラップで上がり、ゴール前にも顔を出しシュートを打つなどデビュー戦から実力の片鱗を見せました。
続く5/5のYBCルヴァンカップ、ベガルタ仙台戦では初の先発出場。チームは逆転勝ちを収め、勝利に貢献。5/15にはJ1リーグ・名古屋グランパス戦で初のベンチ入り(出場はなし)。
しかし、その後は練習にも参加しておらず、5/25には母国ブラジルで契約解除による退団報道が出ていました。
本日、契約解除を発表しました、ウィリアムマテウス選手より、エスパルスサポーターの皆さんへメッセージをいただきました。#spulse pic.twitter.com/Gl7gkG0zgV
— 清水エスパルス公式 (@spulse_official) June 3, 2021
チーム合流前からSNS等でサポーターからの歓迎に感激していたウィリアム。本人の退団コメントにもあるように、入団時に温かい歓迎を受けたことを何度も喜んでいましたし、数年間日本でやりたいと思っていたというのは嘘ではないと思います。
家族とサッカーとを秤にかけたときに、家族を選択するのは仕方がないこと。本当に残念ですが、家族のところに戻り、ブラジルで新しいチームを探して活躍することを期待したいと思います。
清水での活動期間はわずか一ヶ月と短い関係で終わることに。DFエウシーニョとの攻撃的両サイドバックの共演を見てみたかった…。
あとは、チームに合流してもフィットせず退団してしまったDFヴァンデルソン、こちらも怪我やパフォーマンスの問題で出場機会が限られたGKネト・ヴォルピ、そして今年のウィリアムと3年連続で不遇なブラジル人選手が出てしまったことも残念…。
しかし、もう決まったことは仕方がないので前を向いてポジティブな要素を考えるしかありません。
左サイドバックが手薄になってしまいましたが、現在レギュラーとして起用され、闘志あふれるプレーを見せているDF奥井諒、センターバックとサイドバックをこなすDF福森直也、怪我から復帰すれば左サイドバックでもプレーが予想されるDF原輝綺、そして開幕直後は左サイドバックを努めていたDF片山瑛一らが控えていますので彼らがさらに奮起してくれることを期待したいです。
金銭的には移籍金無しで獲得をしたため、その点での大きな損失はありませんし、おそらく高額と思われる給与が浮いた分、新たな選手獲得にも向かうかもしれません。
外国人枠はもともとウィリアムを含めてブラジル人6名体制でしたが、怪我の治療でブラジルに帰国中のMFへナト・アウグストの復帰がまだ先になるようでしたら、誰かもうひとり外国人を獲得するかもしれませんね。ただ、今回のウィリアムのように入国の問題や家族の問題など、難しい面はあるかもしれませんが…。