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3/23アウェー浦和戦はJ初の無観客試合 裁定に思う事

20:27文書を少し訂正しました。

清水のコンビニ騒動の裏で発生していた浦和レッズサポーターの国籍差別ダンマク問題(世間的にはコンビニ騒動が裏なんでしょうけど)。

Jリーグはこの問題について、浦和レッズにけん責と1試合の無観客試合の処分を下しました。対象試合は3/23の清水エスパルス戦です。浦和レッズのサポーターだったという村井満チェアマンの対応が注目されていましたが、今回のJリーグの決断は早く(クラブの対応は遅かったですが)、元サポーター、しかも外部登用のチェアマンだからこそこの決断が出来たのかもしれません。

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ホームゲームにおける差別的な内容の横断幕掲出に対し浦和レッズに制裁を決定(Jリーグ公式)
http://www.j-league.or.jp/release/000/00005691.html

浦和レッズへの制裁に対するチェアマンコメント(Jリーグ公式)
http://www.j-league.or.jp/release/000/00005692.html

コメントを一部抜粋

 どの行為が差別的であるかということに関しては、さまざまな受け止め方があると思います。しかし大切なことは、その行為を行った側がどういう考えに基づいていたのかということではなく、受け手がどのように感じたかということに目を向けるべきであると思っています。この意味で、今回の行為は差別的な行為であったと考えざるを得ません。この数日間のメディアやインターネット上での露出状況のほか、この行為の反響が海外にも波及していることからみて、社会的影響は想像以上に大きく、Jリーグおよび日本サッカー界全体のブランドイメージを大きく毀損していることは、もはや明白であると思います。

 浦和レッズに関しては、過去においても一部のサポーターによるトラブルが複数発生しており、その中には人種差別的な行為と認定され、クラブが制裁を受けたこともありました。大半の浦和レッズのサポーターも、この一部サポーターの行為に対してきっと心を痛めていることでしょう。1993年の開幕当初から Jリーグに名を連ね、日本プロサッカー界のリーダー的存在であるべき浦和レッズが、一部のサポーターの行為とはいえ、このような事態を許してしまったことに対して、誠に慙愧の念に堪えません。

「日本プロサッカー界のリーダー的存在であるべき浦和レッズ」ってのはどうなんでしょうね?そういう選民意識がサポーターをアホーターにするのではないかと。まあ、我々も「王国清水」って言っちゃってますが。

さて、今回の無観客試合は浦和側だけでなく、清水側のサポーターも同様に入場が出来ません。完全に無観客です。選手とスタッフの声だけがあの大きなスタジアムでこだまするわけです。選手は非常にやりにくさを感じるでしょうし、場合によってはモチベーションに影響を与えるかもしれません。今回の処分は無観客試合か勝ち点剥奪が予想されていましたが、いざ無観客試合が決まってしまうととばっちりを食った形の清水は被害者です。

被害はチームだけではなくサポーターにも及びます。チケットは手数料を除いて返金されるでしょうが、既に鉄道や宿などを予約したサポーターはキャンセルに違約金が掛かったりする可能性もあります。何よりもサッカーを観戦する権利が奪われたことはサポーターにとっては大きな衝撃ではないでしょうか。せめてアウェーのサポーターは入場可能としてくれないものでしょうか。我々は今回なにも悪くないのに。

結局、ひとりの行為からまたはひとつのグループの行為からこのような結果を引き起こし、チームやJリーグ、日本サッカー界に悪い影響を及ぼすことになりました。清水も昨年のアウェーダービーでのサポーターの行為が問題となり、クラブから当該グループに無期限の観戦禁止が言い渡されています。

幸い清水サポーターはダービーでの出来事を謙虚に受け止め、その後問題を起こしていませんし、そういった空気も今は感じられません。今後も問題が起こらないようにサポーター自身が気を付け、またそういう騒動を起こさない環境を作るようなスタンドづくりをしていくように心がけていければ、Jリーグで今後こうした事件はなくなっていくと思います。

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